自民党が推し進める「走行税」という名前が日本に広まってからしばらく経ちました。
現時点で走行税は施行されていませんが、世間では賛成、反対の議論がネット上でも繰り広げられています。
スイス、ニュージーランド、ドイツ、ベルギーなどの海外ではすでに導入されていて、今後議論が加速することは間違いありません。
北海道などの地方(田舎)の車利用者には大きな負担となることが懸念されており、「ふざけるな」という声も。
反対の署名活動も巻き起こりそうな走行税。そもそも走行税とは何なのか?
実際に開始される時期はいつからなのかや導入のメリット・デメリットについてわかりやすく解説してみました!
走行税とは?走行税についてNHKの報道をチェック!
走行税についてNHKが特集していますのでその一部を掲載します。
日本で走行税が浮上したのは、100年に1度と言われる自動車を取り巻く環境の大変革が関係する。
今の自動車の税金は、「使用する燃料」や「車の保有」を基準に課税されているが、電気自動車やハイブリッド車の普及で今後燃料の使用は減り、カーシェアの普及で車を持つ人も減少すると予想されている。
このままでは、自動車の税収が急速に落ち込むとみられるため、政府・与党としては、時代の変化に合わせた新たな課税の基準が必要になってきた、という訳だ。
税収が落ち込めば、今後、道路や橋といったインフラの補修もままならなくなると危機感もある。今後の税制のすべてをつかさどる与党の「税制改正大綱」には、自動車に関連する税を中長期的な視点から見直す検討に入ることが初めて明記され、具体案の1つとして走行距離に応じて課される税が浮上したのだ。
引用元:NHKニュース
まとめると走行税とは、
- 燃費の向上により、燃料に対する課税が難しくなってきた
- なので今度は走行距離に対して課税しよう
- 代わりに自動車税は廃止
ということのようです。
確かに今は昔に比べて随分と燃費が良くなりました。
私が車を買い替えたのは10年近く前ですが、それでも今まで乗っていた車よりかなり燃費が向上したのを覚えています。
ましてや今の燃費の良さは10年前とは比べ物になりません。
政府が税収の落ち込みを懸念するのもわかる気がします。
走行税のメリットは?わかりやすく解説!
走行税が導入されるメリットを色々と調べてみましたが、私達国民側からしてみるとほとんど無いと言わざるを得ないようです。
それでも強いて挙げるとするなら、車を所有していて、あまり利用していない人間には減税になる可能性はあります。
自動車税はこれまで所有する車の排気量によって税金の額が決定されていましたので、自動車にいくら乗ろうが、乗るまいが、支払う額は一定の金額でした。
しかし、これからは走行距離が税金に影響するので車を利用しない人には税金はかからないということになりますね!
まあ、それならそもそも車を持つ意味も無いのですが…。あえて言うなら趣味で車を保有するお金持ちの方が該当するでしょうか。
走行税のデメリットは?わかりやすく解説!
ではデメリットはどうでしょうか?ひとつひとつ見ていきましょう!
走行税のデメリット1:車利用者の税金増!ガソリン車以外も
車を走らせれば走らせただけ税金がかかるのですから、単純に支払うお金が増えることになります。
また、電気自動車は排気量が0ccという扱いだったので今までは自動車税も低く設定されていました。
エコカー減税などもあったため、かなり優遇されていたことは間違いありません。(そもそも車の価格が高いですが・・・)
しかし、走行税が導入されれば走行距離に税金がかかるのですから、ガソリン車も電気自動車も関係ありません。
私が思うに電気自動車を購入した人はかなり車を利用するイメージがあります。
燃料費を抑えるためという理由が大きいのではなかったでしょうか。
それが走行税が導入されることで結局支払うお金は増えることに。
ドライブ好きな人にはきついですね。
走行税のデメリット2:地方居住者は車が必須!大きな負担に。都市部との税金に格差も
自分がそうだからわかるのですが地方居住者は車がないと生活できません。
私は会社まで車で30分かけて通勤しています。
バスもあるにはありますが、家からバス停までやはり遠く、車を置ける場所もありません。
もちろん生活必需品の買い物もありますし、外出もあります。車を使わない生活はまず不可能と言って良いでしょう。
私に限った話ではなく、そういった地方の人間にとっては走行税の導入は大きな負担になることは間違いありません。
車を使わない都市部の人間と車を使わざるを得ない地方の人間で税金の格差が広がることになるでしょう。
走行税のデメリット3:運送業はコスト増で大打撃!
昨今、運送費の値上げが相次いでいます。
各業界もコストの削減に努力していますが、こればかりはどうにもならないというのが現状です。
今、各メーカーは一円でも安い運送会社を探して必死になっています。
それほど運送費が会社を圧迫する比率は高いということです。
今の状態でさえそうなのですから、走行税が導入されれば運送業界がさらなる値上げに踏み切るのは間違いありません。
もちろんそれはあらゆる製品の価格に上乗せされることになります。
走行税のデメリット4:若者のクルマ離れが加速
数年前から若者のクルマ離れが報告されるようになりました。
車メーカーは必死にキャンペーンを行い、車を買うように勧めてはいますが、成果は芳しくありません。
本体の価格もさることながら、税金や保険と何かとお金がかかる自動車。
これにさらに走行税が追加されれば車に乗るという選択自体を捨ててしまう人も出てくるでしょう。
走行税の開始時期(導入)はいつから?
では走行税はいつから導入されるのでしょうか?
結論から言うと走行税の導入時期はまだ確定していません。
2019年の与党税制改正大綱に「将来的な検討課題」として走行税が取り上げられました。
自民党政府としては一刻も早く税収を確保したいところでしょうが、2019年は消費税増税という大きな負担増が国民にかけられることが決定しているため、様子見といったところのようです。
早ければ2019年の冬から議論を開始・政府は中長期的課題としていて、今後数年かけて議論を進めるとしている。
引用元:NHKニュース
現在は議論も開始されていない状況なので、導入が決定されるのはまだかなり先のことになると思われます。
個人的には2023年~2025年頃になるのではないでしょうか。
おそらくは物流・運送業界から反対の声明が出されることになるかと思います。
政府には十分時間をかけて検討していただきたいものですね。
走行税はバイクや原付きにも適応される?
ではバイクや原付きはどうでしょうか?もちろんバイクもガソリンで動いていますから、走行税の対象になることは間違いありません。
しかし、バイクは排気量によっては車検を必要としないため、走行距離を確認する手段がありません。
大型バイクはともかく、原付きなどに走行税を導入するのはかなり難しいでしょう。
ひょっとするとバイクはそのままで先に自動車だけ走行税が導入されるかも知れませんね。
走行税導入に賛成?反対?ツイッター(Twitter)の反応まとめ
走行税導入に対するツイッターの反応をまとめてみました!
20日通えば10000円とか死ぬ。
物流もバス、タクシーにも影響出るだろうしやっても全然いいことないと思うが。。。
都会なら電車移動でも全然暮らせるだろうけどこれは地方いじめにもほどがある。
> 走行税
—
【税金】1000キロで5000円? 自動車走行税、1km5円の方向で検討か | いろいろまとめbeans iromame-beans.jp/user/yu2otktk/… #走行税 #税金 #ドライブ
大反対!ふざけるなー!
どうして選挙が終わったら税制をバンバンあげるんだ!?
税金上げる前に自分達の税金の無駄遣いを無くして給料下げてからにして!
しかし何で政府は増税で国民からなけなし金を毟り取る事しか考えないんですかね。
昔とある権力者が無駄な税を取り止めた事で国が潤った例があるのに何も歴史から学ばないんですかね。
休日、遊びに行かなくなるでしょ。
引きこもるでしょ。
どうして益々ダメな方向に持ってくのかな日本?
俺、会社に行って帰ってくるだけで約150円取られるって事じゃん。
今でも自動車税だったり燃料で散々巻き上げてるじゃないか。
税金払う為に仕事してるわけじゃないんですけど。
1番困るのはダイハツとスズキかな?
さすがに軽自動車は低めのレート付けると信じてるけど
普通に死ぬんだけど
ケツ毛まで毟り取る気か。
走行税だっけ?(思い出した) もう田舎を舐めてんのかとしか言えない。「全国の最低賃金一覧見たことあります〜??」みたいな。不遇過ぎる……
てっきり車産業優遇してるんだとばかり思ってたけど、国は何をしたいんだろう🙄 それともこれらの税を加算する代わりの法人税引き下げとかなのか…政府と経団連がどういう取引してるんだかわからないけど、この国をどうしたいんだかようわからん…
トラック会社とか凄い負担なるし、スーパーまで片道10キロとかの田舎は往復100円w鉄道もパンクするだろうし、行く末はガソリン税も減少し走行税も減少し、トラック会社とかの運賃値上げからスーパーやコンビニも値上げw
職場変えよ
単純に反対というだけでなく、死活問題になるという方も多く見受けられました!
私が調べた限りでは走行税導入に賛成の意見を確認することは出来ませんでした。反発は必至です!
走行税導入を推し進める政府の方々にこの言葉を送ります。
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まとめ
「走行税のメリットとデメリットをわかりやすく解説!開始時期はいつから?バイクや原付は?」について見てまいりましたがいかがでしたでしょうか?
導入されれば多くの人に影響を及ぼしかねない今回の走行税。
一体どんな形で導入されるのか?私達の生活に直結する重要な問題です。
これからも政府の動向を注視していきましょう!
コメント
ガソリン税の暫定税率分廃止も必須かな。
あと、運送業の輸送費(主に燃料代)のコスト増というが、休憩中もエンジンかけたままなトラックを見ると「エンジン切れよ、臭いし」っておもう。