東京オリンピック2019のマラソンと競歩が札幌で開催されることが正式に決定いたしました。
東京都の多くの関係者から反対の声が上がっていた中での突然の変更案。
今後の動きに日本中が注目しています。
そこで今回は「【東京五輪マラソン】札幌開催のメリットとデメリットは?わかりやすく解説!」と題して札幌で東京オリンピックのマラソンと競歩を行った際のメリットとデメリットについてまとめてみました!
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東京五輪マラソンの札幌開催報道をチェック!
東京五輪マラソンの札幌開催の正式決定については各メディアで一斉に報道されました。
東京オリンピックの猛暑対策としてマラソンと競歩の会場を札幌に移す案について、東京都の小池知事は正午から開かれた4者協議の中で、「IOCの決定に同意することはできないが、最終決定権限を有するIOCが下した決定を妨げることはしないという東京都としての決断を行った。あえて申し上げるならば、合意なき決定だ」と述べました。そのうえで、IOC=国際オリンピック委員会は最終的に札幌での実施が決まったことを表明しました。
東京オリンピックの猛暑対策としてIOCが提案したマラソンと競歩の会場を札幌に移す案は、IOCの調整委員会で議論が行われ、最終日の1日は正午からIOCのコーツ調整委員長、東京都の小池知事、大会組織委員会の森会長、それに、国の橋本オリンピック・パラリンピック担当大臣による4者協議が行われました。
この中で東京都の小池知事は、「IOCの決定に同意することはできないが、最終決定権限を有するIOCが下した決定を妨げることはしないという東京都としての決断を行った」と述べました。
そのうえで、IOC=国際オリンピック委員会は最終的に札幌での実施が決まったことを表明しました。
先月31日までの議論では、東京都が東京で開催できる可能性を提示し、IOCにこれまでの経緯や暑さに関する判断の科学的根拠の説明を求めたほか、札幌に移す場合でも費用を負担しない考えなどを示していました。引用元:NHKニュース
小池都知事は最後まで東京で競技を行うことを強く訴えておられましたが、残念ながらそれは叶いませんでした。
この上は東京と札幌が協力してマラソンと競歩を盛り上げていただきたいところですね!
札幌開催のメリットは?
札幌開催のメリットについてひとつひとつみていきたいと思います。
温度が低い
東京オリンピックのマラソンの会場を北海道に変更した際のメリットですが、夏の気温差が東京と比較した場合、東京は最悪38度くらいになるのに対して、札幌は26度あたりとかなり空気が冷やされています。
その為マラソンにて長距離を走るランナーの方が脱水症状を起こしたり、水分不足による意識の混濁という問題が起きないという問題もあります。
警備がしやすい
また警備の観点から考えてみても利点があり、東京の場合、ランナーの方が走るエリアはビルが密集している地帯も走ります。
こうした場所を走る場合、警備の観点から考えればかなり見通しが悪い場所にて警備をしており、ビルの上から何者かが、ランナーまたは応援している観客を狙うなどがあった場合、対応ができないのです。
ビルに上り取り押さえる前に何人か死傷者が出る可能性もありますし、ビルとビルの間隔が狭いため、ビルを越えて移動された場合、さらにどこのビルに狙撃手が逃げ込んだ科の特定も難しいのです。
特に札幌の場合、広い広大な土地で高いビルも少ないため、利点としては見通しが効き警備をしやすいというメリットも生まれます。
道路のコンディションが良い
選手が走るであろうとされている道路については、日本の場合、すでにインフラが確立されているため、札幌ドームから出発し、ゴール地点がどこであったとしても、道路のコンディションは保証されています。
また、北海道はすでにマラソンの開催地としても経歴がありますのでマラソン会場として機能を果たす分には十分な機能性はあるものであると判断されています。
選手側としては気温や湿度も低いことが走る上で利点となり、応援するお客についても同様に気温や湿度の低さから暑さ対策をそれほど講じなくてもよいという利点があります。
世界へのアピール
IOCの移行に従うことで選手の方々に対して配慮をしたということを世界中にアピールできるという意味でも、大会場所を東京ではなく札幌に変更することに意味はあるものであるといえます。
つまり、選手の健康や安全を第一に考えた場合、厚い場所で無理にマラソンをさせるよりも、IOCの言うように少しでも気温が低く熱さと湿度を防ぐことができる場所で大会を開催して世界にアピールした方が日本側としても選手人に考慮している国であると判断されIOC側から見てもおりピックの開催場所として日本でよかったと思ってもらえる可能性も高いのです。
要は今後のオリンピック以外の会場としても使用できるとアピールをすることもできるということです。
札幌開催のデメリットは?
次に札幌開催のデメリットについてひとつひとつみていきたいと思います。
マラソンルートや警備体制の確立が急務
急遽本来東京で開催されるはずであるマラソンを北海道に移転したため、警備体制の保証やマラソンのルートなどを選出しなければならない点がデメリットです。
これから札幌市長や北海道府知事が急遽話し合いを行い、話を勧めていくと思いますが、オリンピックまであと僅か。時間が足りないと言わざるを得ません。
そもそも、札幌は実は気温こそそれなりに低いが走るエリアによっては坂道なども多く点在し体力を奪う道が多いのです。
その為でメリットとしては、道がデメリットとなり、東京のように平坦ではないので走りにくいという意見が出る可能性もあります。
自然災害などに対応できない可能性
近年、夏場であっても過ごしやすいとされている北海道ですが、決してそのような状況下であるといい難いのです。
夏場でも30度を超える日もあり、台風などの通り道としても位置しているため、台風などの被害が出ないとも保証できないのです。
つまり、大会運営に関して、自然災害など何事もなければうまく機能するでしょうが、自然災害が起きた場合、東京のように急ピッチで都市部の機能改善をすることができないのです。
また、北海道においては災害時においての対策の方針も異なっているため、災害発生時避難こそできるでしょうが避難後についてはあまりどのように対処するかというマニュアルがないのです。
万が一、札幌のほうが気温が高く東京のほうが雨が降り続き気温が低かったりした場合、やはり東京でよかったのではないかとIOC側に日本が詰め寄った場合、さらに問題は大きくなり今度はIOC側の威厳が失われます。
開催地の急な変更に選手が調整不足になる可能性
選手ファーストという考え方についても問題があり、元々東京で開催されるマラソンとして皆さん調整をしてきたはずなのですが急遽札幌となれば気温差が生まれます。
気温の差がある場所で果たして各選手はすべてのパフォーマンスを出して走りぬくことができるかという問題もあります。
さらに気温が低くなれば今度は寒さで動けないということもありますので気温が低いということがデメリットに働くことも十分あり得ます。
今後の開催国への影響
このIOCの急遽選手ファーストという考え方ですが、当初は東京での開催が望ましいとIOCが判断していましたがドーハマラソンにて暑さによるランナーのリタイヤが続出したため、急遽走るエリアを札幌に移しました。これはほかの国にとってみても他人ごとではなく、今回はたまたまなのか意図的なのかは知らないですが、ほかの国の場合も日本と同様にIOCが選手のためと言えば急きょ開催場所を変更しないといけない可能性が高いのです。
その為、ほかの国でもすでに用意していたものをすべて取りやめ、新しく大会場所を用意するなどをする必要があり、もはや、誰もオリンピックの開催地として名をあげなくなる可能性も高いです。
今回は暑さですが、逆もあり得ます。寒さにより大会場所としてふさわしくないと判断された場合、年中寒い国などや年中暑い国においてはマラソンができないと判断され候補地から外されます。
そのように、選手ファーストを前面に押し出せば出すほど、大会を開催する開催国側の負担も大きくなっており、日本の場合は東京の整備に300億円をかけてすべて無駄になりましたのでもはや、オリンピック自体、お金がかかるだけの邪魔な存在でデメリットしかないという印象を与えかねないです。
IOCの権利が強すぎるがゆえに今後ほかの国も同じようにIOCの移行に振り回される可能性も高く、オリンピックをビジネスとして利用できると考えている国においてはオリンピックほどいらない競技は無いという印象にシフトチェンジする要因になるということです。
日本がオリンピックの開催地として選ばれた際にはまだビジネスでオリンピックを開催してよいというような流れでしたがやはり4年の間に流れが分かり儲け主義よりも選手を第一に考えるようにシフトしたため、今後同じように日本と同じようなデメリットを受ける開催国も増えるということです。
札幌開催で発生しそうな事態は?
では、実際にマラソンを札幌で開催した場合、どのような事態が想定されるでしょうか?
ボランティアが集まらない
今回のオリンピックのボランティアの中には「東京で開催されるから」という理由で参加する人たちもかなりいると思われます。
そのような人たちがわざわざ札幌まで手伝いに行くでしょうか?
しかも交通費と宿泊費は自費で。
オリンピックなどのイベントのたびにいつもボランティアの確保が問題になってはいますが、今回は急遽の変更により、より一層人手不足の懸念が高まることになりそうです。
坂道が多く好タイムが出にくい
マラソンという経緯では、実は脱落者は東京よりも札幌のマラソンのほうが脱落者は多いのです。その理由ですが、平坦な道ではなく、坂道なども多いので好タイムを出すことも難しく、体力を奪うような坂道が多いのです。札幌は気温こそ低いのですが、道路においては上り坂、下り坂も多くあり、選手の体力を奪います。
その為、暑さ対策をしたからと言って完走できる選手が果たしているかどうかは疑問です。
もし完走者が少なかった場合、どうせ日本の対応のせいにされてしまいIOCは責任を取らないのではないかと考えられていますので、暑さ対策として札幌を選んだことは必ずしも正しい判断であるかどうかは疑問です。
これらを整備するとなるとさらに経費が掛かりますし、その経費を出すとなるとさらにオリンピックにかける費用が膨らみますので、観戦客が来ないと費用を回収できないという問題があります。
経済的効果の縮小
観戦客についても札幌においては観光こそできますが東京のように見どころが少ないので経済的な利益は少ないです。
オリンピックを経済としてとらえている日本においては東京ではなく札幌で開催した場合、その周囲の施設から得られる利益が少なくなるという問題があり、最終的にはオリンピックにかけた費用だけが膨らんだとされ今後オリンピックの開催地として日本は開催場所として立候補しないということも考えられます。
つまり、日本の場合、企業から見れば経済を活性化するために東京など主要都市にお客が集まることが望ましく、札幌のように東京に比べて見どころが少ない場所に人が集まることを良しとしていないのです。
札幌開催に関する海外の反応は?
選手のことを考えるのであれば、当たり前で利益ばかりを追求した日本の考え方は間違っているという意見もありますが、日本がオリンピックの開催地として立候補したときはまだ、利益追求主義が許されていたのにたったの3年とちょっとで様変わりした状況を考えると他人ごとではないという意見もあります。
つまり、日本と同じような考えで候補地として立候補していたら今頃日本と同じような目にあわされていた可能性も高く、アフリカとか年中暑く、雨が多く不安定な国は開催地から除外ですかという声もあります。
他には、IOC委員会の決定は理解できるが何故このタイミングなんだという声もあります。
これは日本のようにインフラとか会場施設の設営とかすぐにできる国ならよいが、自分の国に置き換えると無理だという声もあり、急に言われてそれに対応するしかないなんて選択肢がないという声もありますし、弱腰な日本が悪いという意見もありました。
いずれにしろ、自分の国でこう言ったトラブルになると嫌だなあという意見が多いです。
東京五輪マラソンの札幌開催に対するツイッター(Twitter)の反応まとめ
東京五輪マラソンの札幌開催に対するツイッター(Twitter)の反応をまとめてみました!
なのに、勝手に東京対札幌みたいな図式を作ってるせいで、こっちが問題提起したら「札幌を批判してる!」みたいにされるの、ほんと迷惑ですよ。
#札幌dis
なんか合唱コンクールで無理やり指揮者を一人の子に押し付けておきながら、その子の指示も聞かずに指揮の陰口ばかり叩くクラスのその他大勢みたいだな
知らないうちに決まったのは理由がありそう。
私、札幌に変更との事でかなり憤慨したのですが、Xboxさんの他の応援ツイートを見て「確かに札幌や選手を応援する方がいいな」、と思った次第です。
流石Xboxさん、冷静なツイートでした。
そこんとこに大ナタを振るえないIOCが一番の大バカ野郎だ。それを自分らのことは棚に上げ、札幌開催などと……
問題の本質を見誤ってはいけない最たる例。
アスリートファーストなど聞いて笑う。
誰の思惑が絡んでるとか関係なく、開催まで1年切ってからのこんな強権発動での会場変更なんて暴挙は、今回の東京で最後にさせたいし。
↑わかる
札幌で開催なら東京都は費用を出さない
↑北海道に経済効果等の恩恵もあるしわからんでもない
各番組司会者の札幌ディスり
↑論点ずれすぎて馬鹿じゃないの?としか言えねえ
文句や意見を言うにしてもIOCに対してやろ
会社でもみんなご立腹だよー
選手観客の動員数を考えると、恐らくホテルもこれから新たに建設する必要があるよね。
そうなると、開催後の観光客数考えても明らかに無駄になる施設が増えそう
�twitter.com/Sankei_news/st…o/5koTLagFXO
急に開催地変更した事への抗議なのかもしれませんが、札幌関係者はいいトバッチリですよね。
都知事自身、北方領土でやろうぜって言ってたからそれより妥当な判断かと。
知事も市長もこんなんで納得してる訳?
開催の為に色々規制されちゃうんでしょう?
短い札幌の夏をそんなんで邪魔されたくない。
第一、色んな国から色んな人きて色んなウィルス撒き散らされたくない。
やはり多くの人が今回の札幌開催の決定に疑問を感じている様子でした。
ただ、いろんな方がつぶやいていますが、札幌を批判するのは筋違い。今はただ日本中が協力してオリンピックを成功に導くよう努力すべきだと思います。
まとめ
「そこで今回は「【東京五輪マラソン】札幌開催のメリットとデメリットは?わかりやすく解説!」について見てまいりましたがいかがでしたでしょうか?
今回の開催地変更は日本中で問題視されておりますが、オリンピックの開催は目前に迫っています。
関係者の皆さまには現状を嘆くことはこの辺にして、気持ちを切り替えて素晴らしいオリンピックになるように力を尽くしていただきたいと思います!