葬儀はいつか経験するものだとしても、本当にそういう機会がないと、マナーはどうしたらいいかわからないものです。
そこで今回は「葬儀マナーの基礎知識!家族葬や喪主の注意点から参列者のマナー(服装・化粧など)まで」と題して、葬儀のマナーについて喪主としてすべきことや服装や化粧など、知っておいたほうがいいことをお伝えします。
お好きなところからどうぞ
葬儀マナーの基礎知識!最近増えている家族葬とは?注意点など知っておきたいこと
葬儀と言えば一般葬のことを指し、故人と生前にご縁のあったかたや、仕事関係、近所の方など、幅広くお呼びするお葬式のことです。
故人に代わって弔意を示してくださった方に感謝の言葉などを述べたり、宗派によるしきたりやおもてなしが重要視されます。
家族葬とは、遺族や親しい友人を中心とした少人数でのお葬式です。
必要なことや式の流れは一般葬とほぼ同じですが、少人数のため一人一人の想いが伝わりやすい特徴があります。
遺族が納得できるお別れができ、故人の生前の遺志を尊重しつつ遺族の希望で家族葬を選ぶケースもあります。
家族葬には、お通夜、告別式、初七日法要を行わない「直葬」というのがあり、納棺、出棺、火葬となり、金額もおさえることができます。
家族葬に来てほしいと連絡する場合、斎場の日時や場所を伝えるのが一般的です。出棺の際、最後のお別れとなるので、当日は御霊前、数珠などを忘れずに用意しておきましょう。
服装は、一般葬と変わらずブラックフォーマルで参列しましょう。
|
葬儀のマナーで喪主が知っておきたい注意点。服装や化粧・アクセサリーは?
喪主になることはほとんどないかもしれませんが、もしはじめて喪主を務める場合、どういったところを注意したらよいでしょうか。
葬儀の流れは、葬儀社の担当者から説明がありますので、細かな内容まで把握する必要はありません。
葬儀を行う場所に決まりはありませんが、決まって無い場合は葬儀社が手配してくれます。
病院で亡くなられた場合、ずっと病院の霊安室に安置できないので、早く搬送しなければなりません。自宅での安置が難しい場合、葬儀社が保有する安置場所を利用することも可能です。
特に決まったお寺さんと縁がない場合、同じ宗派のお坊さんを葬儀社に紹介してもらうことができます。
喪主は、いつまでも悲しんではいられず葬儀社と今後のことを相談しなければなりません。葬儀の日時や場所の連絡をする際など、遺族に頼み手伝ってもらえるようにしましょう。
女性の方で喪主になる場合、着物を着ることもありましたが、最近ではブラックフォーマルが多いようです。アクセサリーは、結婚指輪以外はパールのアクセサリーを身につけましょう。
化粧は控えめに、髪もできるだけシンプルにしましょう。
男性の服装については、シングルでもダブルでもいいのでブラックスーツを着用します。
生前に着用していたもので、着物や寝巻きでもいいのでお体の上から掛けて納棺します。
喪主の挨拶については、弔問に来てくれた方々へ、故人に代わってお礼の言葉を言います。
最後の挨拶となりますが、心から感謝の気持ちを伝えることが大切です。
葬儀の費用は、遺族に取って一番不安なところではないでしょうか。葬儀社への支払いは後日振込みも可能という場合もありますが、火葬場への支払いなどの実費費用や、お坊さんのお布施などはお葬式当日に渡す必要がありますので、ある程度の費用を準備しておくことも重要です。
|
葬儀の参列者が守るべきマナー!事前に知っておいて恥をかかずに済むには?
葬儀のマナーを知っていないと相手側に迷惑をかけ、大切な葬儀の場を台無しにしてしまいます。
葬儀で、参列者の守るべきマナーを把握しておきましょう。
参列者の服装
喪服を着用することが多いですが、遺族でなければ平服でも大丈夫のようです。
お悔やみのことば・あいさつ
遺族にかける言葉として一般的には「この度は、ご愁傷様です」など、声をかけることが多いようです。
「重なる」「続く」などの不幸が繰り返される事を連想される言葉は使わないようにしましょう。
香典の書き方・差し出しかた
香典とは、新札ではなく使い古した現金を不祝儀用ののし袋に包んだものです。
香典袋の表には中央部分に黒白の水引があり、上段は「御霊前」、下段に「自分の名前」を薄墨で書きます。
香典袋は袱紗(ふくさ)にいれて、自分の名前を相手側に向けて差し出します。
お焼香の仕方
お焼香は、式中にスタッフが案内しますので、香炉の前まで進み、その際に喪主に一礼、親族側に一礼してからお焼香します。
この時左手は数珠を持ち、右手の人差し指、中指、親指で少量の抹香をつまみ、額近くに持って行きその後香炉の炭の上におきます。
回数は、一般的に1回から3回です。
焼香が終わったら、祭壇中央の遺影に向かって合掌、一歩下がって祭壇に一礼、親族側に一礼、喪主側に一礼します。
まとめ
葬儀は急なことがほとんどですから、連絡があっても慌てずに対応し、特にお香典と袱紗と数珠は事前に用意しておきましょう。
相手方に失礼のないよう、葬儀マナーを知っておきましょう。