「気温が低くなると、腰の痛みが悪化する。」
「腰痛の原因が分からなくて困っている。」
この記事は、そのような方に向けて書いています。
そこで今回は「腰痛の原因は姿勢の他にも!筋肉の衰えから女性の冷え性まで解説!」と題して、腰痛の原因についてまとめてみました!
腰痛の原因は姿勢の他にも!
現在、日本人がかかえている健康上の悩みで最も多いものの一つに「腰痛」があります。
厚生労働省の「国民生活基礎調査」によれば、日本人の健康問題の第3位が「関節痛」、第2位が「肩こり」、そして第1位が「腰痛」と言われています。
この記事を読んでくださっている皆さんの中にも、腰痛に悩まされている方は多いのではないでしょうか?
腰痛の原因には様々あり、筋肉や骨などの整形外科的な原因から、内臓や血管が原因となるケース、中には原因が全く分からないケースも多く存在しています。
一般的に、腰痛は「日頃から姿勢が悪い」場合や、「無理な姿勢で長時間作業している」場合など、原因がはっきりしていると思われがちです。
しかし、原因が全く分からないまま慢性的な腰痛に毎日苦しんでいる方が多く存在するのが現実です。
本日は、そんな腰痛に考えられる「2つの原因」に着目して解説していきます。
腰痛の原因【筋肉の衰え】
1つ目の原因は筋肉の衰え、すなわち「老化」です。
脊柱(背骨)や骨盤を支えている筋肉は、腹直筋、脊柱起立筋、腸腰筋、大臀筋などのほか、大腿直筋、大腿二等筋、ヒラメ筋などの足の筋肉まで、数多くが存在しています。
これらの複数の筋肉が脊柱を支えることで腰への負担を軽減しているのですが、加齢による筋肉の衰えや、椎間板や靭帯などの変形により腰を支えることが困難になり、その結果、痛みを起こすようになります。
また、加齢により筋肉が衰えることに加え、代謝が悪くなり、太ってしまうことも腰に負担をかけてしまう要因となってしまいます。
老化による筋肉などの衰えは防止することは困難であっても、普段からの「予防」が大切です。
日頃から運動をし、腰を支える筋肉を鍛えるとともに、体重を適切に保つことが腰痛予防につながるのです。
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腰痛の原因【女性に多い冷え性】
2つ目の原因は、冬に発生しがちな「体の冷え」です。
体の冷え、俗に言う「冷え性」による腰痛は、男性よりも女性に多くみられ、女性の7割〜8割は冷え性の症状があると言われています。
「湯船に浸かると、腰痛が楽になる」という声を日常的に耳にすることがありますが、このような方は腰痛の原因が冷えである可能性が高いです。
女性の方で、「腰を温めると調子が良くなる」という方は多いのではないでしょうか?
もともと、女性は男性と比較して筋肉量が少ないため、体内で熱を生み出すことが苦手です。
にもかかわらず、ダイエットで食事制限をしたり、運動不足で筋肉量が少なかったりすると、より体が冷えてしまい、腰痛が悪化してしまいます。
そもそも、体の冷えがどうして腰痛につながってしまうのでしょうか?
私たちの体は外気温の影響で冷えてしまうと、自律神経の働きにより筋肉や血管を収縮させて、熱を外に逃さないようにします。
その結果、血流が悪化し乳酸などの疲労物質が筋肉に溜まってしまい、痛みやだるさなどの症状を引き起こしてしまうのです。
それに加えて、寒さによって緊張した筋肉が腰の神経を圧迫して、痛みが生じたりもします。
冷えによる腰痛を防止するためには、日頃から湯船に浸かる習慣をつけたり、体の一部(特に足元)が冷えないようにしっかり厚着したりする必要があります。
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まとめ
腰痛の原因は、必ずしも「姿勢の悪さ」だけではありません。
私が述べた「筋肉の衰え」や「体の冷え」以外にも、様々な原因が存在します。
ひょっとしたら、何か重大な病気により、あなたの腰痛を引き起こしているかもしれません。
大切なことは、「運動不足だ」、「冬だからしかたない」と腰痛の原因を自分で判断しないことです。