ブラック企業とともによく聞くようになってきた「パワハラ」。


パワハラに悩まされ、やむなく退職する人もいます。また、辞める意思がないのに会社から退職を強要され、言われるままに退職して泣き寝入りで悔しい思いをしてしまう人もいます。


パワハラは自分ひとりで解決できるものではありません。


パワハラをそのままにしていくことは、あなたにとってももちろん良くないですし、会社にとってもよくありません。



今回は「パワハラ退職が悔しい!会社都合退職にする方法や再就職までのやりくりも紹介!」と題して、パワハラで悩む皆さんのために力になれればと思います。

 



 

パワハラ退職が悔しい!会社都合退職にする方法とは?

 

 
退職届を「自己都合による退職」としないと会社側に受け取ってもらえず、自分が折れることにはどうしても納得がいかない場合はどうしたらよいでしょうか。


退職届を受け取ってもらう最後の手段として、退職理由を会社都合としたまま「郵便局の内容証明」で送る方法があります。


内容証明とは、「いつ・どんな内容の文書」を「誰から誰に」送られたかの証明となる一般書留郵便物の1つです。内容証明郵便を使えば「会社側が退職届を受け取った」という証拠が残ります。


しかし会社側は、「会社都合による退職」だと記載された退職届を受け取っても、「自己都合による退職」でハローワークに届け出る可能性もあります。


退職後に離職票を受け取ったら、「離職票-2」に記載の「離職理由」をチェックしましょう。


最下部に「記載された離職理由に異議があるかどうか」を確認する欄があります。


「自己都合による退職」に納得できない人は、異議「有り」に◯を付けて会社都合による退職であると主張しましょう。
 



 

パワハラで退職なんて悔しい!これって労災認定を得たほうがいいの?

 

 
パワハラを受けたストレスによりうつ病などの精神疾患になってしまった場合、労災保険制度によって一定の補償を受けられる可能性があります。


また、場合によっては労災保険制度でカバーされない慰謝料などについても、交渉や裁判を通じて会社に請求することが可能です。


もっとも、どんな場合にも労災保険から給付を受けられるわけではなく、問題となっている傷病等が、「業務上」発生したものである必要があります。


「業務上」と認められるには、まず、業務と傷病等の間に一定の因果関係があること(いわゆる「業務起因性」)が必要です。


あなたがうつ病になったことは、医師の診断書などによって証明する必要があります。


そのため、症状があれば早めに医師の診察を受け、症状や原因となるような状況などについて詳しく医師に伝え、これを診断書やカルテなどの記録に残してもらうようにしておいてください。


症状の原因となりうるパワハラの存在については、会社側が認めず、労働基準監督署の調査によっても明らかにならないために、労災認定が受けられない場合もありますので、できるかぎり録音等の証拠を残すようにしましょう。
 

 



 

パワハラで退職したら失業保険ってどうなるの?次の再就職先までの生活のやりくりとは?

 

 
パワハラ被害が改善されない場合、その会社を辞めることも選択肢の一つです。
自分自身を守るために最も大事なことは、より良い労働環境を自分で見つけることです。助けてくれない会社には別れを告げて、自分の明るい未来のために、次の就職先を見つけることをおすすめします。

自己都合による退職と会社都合による退職では、離職後に受け取れる失業保険の受け取りに差が出てしまいます。
パワハラによる会社都合退職の場合、特定理由離職にあてはまります。そのため、自己都合退職よりも基本手当(失業保険)の給付日数が長くなることがあります。
 

 
自己都合の場合は、申請後に3ヶ月の給付制限を受けるため受給まで時間がかかってしまいます。


一方、会社都合退職の場合、基本手当を申請してから受給するまでの期間が1週間〜1ヶ月と比較的早くなります。


基本手当日額は年齢区分ごとにその上限額が定められており、現在は次のとおりとなっています。

(令和元年8月1日現在)
30歳未満     6,815円
30歳以上45歳未満 7,570円
45歳以上60歳未満 8,335円
60歳以上65歳未満 7,150円

 
会社都合で退職し、失業保険を申請して受給できるのには、遅くとも一か月待たなければならなくなります。


その間、自分の預貯金から生活費を捻出しなければなりません。やめる前に、生活費にいくらかかっているのかを把握し、その分預貯金を貯めておきましょう。


例えば、35歳のかたが一年未満で退職したら、失業保険は7570円x90日=681,300円となります。


1か月の生活費は227,100円となります。この範囲内でやっていかなければなりません。


次の就職先がすぐ見つかるとは限りませんので節約して、生活をなりたたせましょう。
 



 

まとめ

パワハラで退職することは『逃げ』ではなく、自分を守るための『手段』です。


パワハラをするような上司やそれを見て見ぬ振りする会社ではなく、あなた自身の能力をよりよい方向に活用できる会社に巡り会えるとよいですね。