【ドラマ】『Heaven?~ご苦楽レストラン~』【第1話】のあらすじからネタバレストーリーや感想までまとめてみました!


“ロワン・ディシー”、「この世の果て」という詩的なのか、何かの洒落なのか、なんとも意味を計りかねるその名前のフレンチレストランは、なんと墓地のすぐ隣。

レストランに一番大事なものは何かわかる?」という問いかけでひとりずつスタッフを集めて回った謎の女黒須仮名子(石原さとみ)。

しかし、シェフ以外のスタッフはギャルソンの伊賀観(福士蒼汰)、を除いてフレンチレストランでの経験は一切なし。

この風変わりなレストラン、さてさて、どんなレストランになるのか?

『Heaven?~ご苦楽レストラン~』【第1話】のストーリー(ネタバレあり)

『Heaven?~ご苦楽レストラン~』【第1話】のストーリーを見ていきましょう! 今回はストーリーを
  • 始まりは諦観の笑みとともに
  • あと3日、あと2日、あと1日・・・
  • ロワン・ディシーへようこそ
の3部に分けてお話していきます。 ではどうぞ!

始まりは諦観の笑みとともに

優雅にヘレンドのティーカップでお茶を飲むロマンスグレーの老紳士。

ロワン・ディシー、この世の果てという名のレストランは、遠かった。

どの駅からも、

繁華街からも、

住宅街からも、

利益からも遠く、

何より理想のサービスからほど遠かった、果てしなく・・・。

そんな独白から始まりました。

とあるフレンチレストラン。

出た、フォアグラ

顔をしかめる仮名子(石原さとみ)。

フレンチレストラン4件目のはしごだと連れの女性の言葉から知れます。

ギャルソンの伊賀(福士蒼汰)はそれを聞いて、「料理記者の人だろうか」と思います。

一組の男女のテーブルで、女性が「早くデザート出して」と言うが早いか、伊賀がデザートの皿を持ってきます。

はやっ。っていうか、顔怖いし

愛想のない伊賀。

ほかのテーブルではハマグリが砂を噛んでいる、とお騒ぎする暴力的な客が騒ぎ出し、そばにいた伊賀が絡まれ、「こっちは客やど。笑え」と言われますが、「このような場面では笑えません」と馬鹿正直に返し、さらに大騒ぎに。

先輩ギャルソンから「(この仕事)向いてないんじゃないか」と言われます。

そこへさっきの騒ぎを見ていた仮名子が声を掛けてきました。

客に対する毅然とした態度、素晴らしかった。サービス業だって、笑いたくないときは笑う必要なんてないの。あなた、うちの店にぴったりね

フレンチレストランのオーナー、黒須仮名子、と名乗って、仮名子は、伊賀にいきなり自分の店へ来いと言います。

なんで僕?

理想のレストランを作るの!

そして仮名子は質問します。

レストランで一番大切なことは何かわかる?

距離感よ。

客とスタッフの間にある適度な緊張感と親近感。

そしてスタッフに必要なのはオリジナリティ。

あなた、きっといいサービスマンになる

明日24時にミーティングだから、と連絡先と地図を押し付けて去って行ったのでした。

翌24時。

迷いに迷って墓地の真ん中でようやく人に会ったと思ったら、満開の牡丹の花の向こうからぞろぞろと出てくる黒服とコックコートの一団。

私たちも迷ったんですよ

ようこそ、ロワン・ディシーへ。

死の世界に連れていかれる、と思った伊賀は踵を返そうとしますが、「ミーティングに北んでしょ? 臨死体験じゃないですから」と言われ、なんとかとどまります。

が、皆が皆、不思議な笑みを浮かべているのを見て、伊賀が「何ですか、その笑みは?」と訊くと、「これは諦観の笑みだ」と返事が返ってき、そして建物の中へと連れていかれるのでした。

ドラゴンの置物、大きな銅鑼、蓮の花の置物、さかさの福(倒福)の刺繍飾り、店内はなぜだか中華風?

近々、フレンチレストランがオープンすると聞いてきたのに、と伊賀。

あ。お店、無事に辞められた?」と仮名子が店の奥から出てきました。

うちに来られてうれしい?

はい

なんだかクールね。ね、ちょっと笑ってみて

別に可笑しくないんですけど

サービスマンなんだから可笑しくなくたって笑えるでしょ

昨日、伊賀をスカウトしたときと正反対のことを言う仮名子。

しつこく笑顔を要求する仮名子に、なんとか口角を上げようとしてみせる伊賀ですが、ほかのスタッフたちも周りに集まってきて「笑顔?」とがやがや言い出すほど笑顔に見えない笑顔です。

いい。無理に笑う必要ない

仮名子もそこであきらめることにしたようです。

あれ。君、客に絡まれても笑わなかった人?

そこでようやく、自分が伊賀をスカウトしたことを思い出す仮名子。

この3日間だけで20人にも声をかけていたらしく、そして、話に乗ってやってきたのは伊賀ひとりだとか。

それを聞いて、ため息とともに諦めの笑顔を浮かべる伊賀。

おや。早くも習得したようですね

諦観の笑みはこの店には必要な「アイテム」のようです。

前の店、辞めたのよね? じゃあ、諦めて精進してね。如月くん(注1)

伊賀です

ひとついいですか」とスタッフの中の年配者・山縣(岸辺一徳)が仮名子に訊ねます。

この危機的状況でどう精進しろと? なんでこの立地なんですか?

山縣の問いに仮名子は「だからそこも諦めて」といい加減な答え。

全員、「あきらめ・・・・られるかっ!!

牡丹が、美しかったから

あと、うちのマンションから近いのよ。

スタッフ総ツッコミで「そんな理由で?

若手の川合(志尊淳)は「どの駅からも15分とかかかるし」(どの駅からも15分なんて終わってるー)

中堅の堤(勝村政信)が「道も暗いしねえ」(繁華街も住宅街もビジネス街も遠すぎるでしょ!(怒))

コックのひとりが「これで客が来るんでしょうか」(来るわけない!(怒))

そんな声が飛ぶのに対し、「来るのか、じゃなくて、呼ぶの」と仮名子。

売り文句は、この素晴らしいロケーションですかな?

山縣がカーテンを開けるとそこには見渡すばかりのお墓ビュー!

敷金は捨てたと思って、ほかを借り直しましょう、という堤の提案も仮名子は即座に却下します。

それはできません。だってもうDM出しちゃった。オープニングパーティするから来てね、って

4日後の日付で案内を出したと言います。

日付変わったから3日と15時間? ざっくり100時間もある!

ざっくり過ぎて、皆、あっけにとられます。

なんなんだ、そのナゾ計算は

間に合うわけないでしょ

間に合わせるのがプロ。お店、オープンさせたくないの?」と仮名子が言えば、全員が「どの口がぬけぬけと」と呆れます。

まさか、大の大人が一度引き受けた仕事を投げ出すつもり?」と挑戦的な仮名子の言葉で結局スタッフたちは作業に入ることに。

積まれた段ボールを整理し始めるスタッフたちの横でワインを飲みながら「じゃあ、私帰るから、賄い食べられるようになったら教えてねー」と言って店を出ていく仮名子でした。

あと3日、あと2日、あと1日

スタッフ全員徹夜で作業。

仮名子だけは暢気に「おはよう~」と店に出てきて、「みんな早いのねえ」と顰蹙を買っています。

オーナー。ここトイレがまだできていないので、裏のやすらぎ会館を使わせてもらったんですが

やすらぎ会館は葬儀場。

ロワン・ディシーは「この世の果て」。

私、ネーミングセンスあるのよね

得意満面な仮名子ですが、誰も褒めているわけではなさそうです。

シェフが頭を悩ませていた材料の仕入も、お弁当を買いに行ったスタッフが表通りのフレンチレストランに仕入れに来ていた八百屋を捕まえ、なんとかなり、備品やワインの仕入を各々の係が口にし始めると、

そういうの、店長に言って

ええっ。その辺のこと、何も話してませんよね!?

と店長(勝村政信)も驚く始末。

コスト計算とか、ディナーとランチの値段設定とか

あ。ランチ要らない。夜だけでいいから

その代わりに深夜1時まで営業する、と言い出します。

9時や10時に閉店すると、バレエや観劇の後に来れないから、というのが仮名子の言い分です。

一応みんな、納得して感心しますが、「よく行かれるんですか?」と伊賀が訊くと「年に1回か2回ね」と呆れた返事。

いい機会だから聞いておきたい、と山縣が仮名子の前に座って問いただします。 「あなたにはビジョンがあるんですか」と、レストランの在り方やオーナーの在り方を問いました。

もちろんある。レストランに一番大切なことは何かわかる?

伊賀を誘ったときの質問を再び口にします。

距離感

伊賀が答えると、即、ほかの全員が「いや、違う」と言いました。

レストランに一番大切なことは、味よ」と言われたのはシェフの小澤(段田安則)。

経営よ」と言われたのは店長の堤。

非日常よ」と言われたのは山縣。

快適な空間よ」と言われたのは川合。

各々がそれを答えたところ、仮名子はすべてを否定します。

違う。たくさんお酒が飲めることよ

前に言ってたことと違う、とまたもや総ツッコミです。

まあ、どれもこれも、大切なことだし

フレンチって、特別感があってハードル高いけど、毎日気軽に来て、たくさんお酒が飲めてもいいと思うの。世の中、飲めないフレンチが多すぎる

そこからいきなり仮名子がディスり始めます。

客が私たちだけと見て、閉店時刻を早めたあの表参道の店、許せない。高級料理店を気取ってるくせに、生ぬるい刺身、冷たい天ぷらを出してきた日本料理屋、万札出したのに細かいのありませんかと聞いてくるケーキ屋、あと、グルメガイドの類、ねえ、星の数が一体なんなの? その評価してる客の舌が馬鹿かもしれないのになんでその評価で一喜一憂できるの? そんな店・・・

窓を開けてお墓に向かって叫びます。

潰れてしまえええええ!

仮名子にさほどのビジョンがないということは、全員納得できたようです。

スタッフたちの作業は続きます。

シルバーの数、足りてるか見てもらえますか

伊賀が川合に言います。

シルバー?

カトラリーのこと

カトラリー?

ここで伊賀は初めて、川合がフレンチレストランでの勤務経験がないことを知ります。

椅子の引き方、座らせ方、皿の置き方、ひとつずつ教えますが、うまくできません。

その横で、店長の堤が伊賀の言ったことのメモを取っています。

堤と山縣もフレンチ(レストラン勤務)の経験なし。

では改めて自己紹介を。私はソムリエの山縣。前職は銀行員。なのでできれば、ワインの説明とテイスティングだけを担当したいのだけど、ダメ?

ダメです」と伊賀。

俺は店長の堤だ。ここへ来る前は牛丼屋の店長を5年、居酒屋で店長を5年、ピザ屋の店長を5年だ。ダメ?

いや

コミドランになる予定の川合は、「僕は川合太一だよ。専門学校を卒業して美容院に1年ちょっと。でも、シャンプーに飽きちゃったから転職したんだ。ダメ?」 「・・・

皆、この店に来て数日なのに、店にすっかりなじんでいる、と伊賀が指摘すると、堤が「あの店長を前にして、団結するしかないでしょ、と言いました。

結局伊賀がサービスの要になるしかないと言われます。

仮名子はいとも簡単に、「明日までにサービスの極意を教えといてね」と言うばかり。

前の店で習ったことをそのまま教えればいいから、と仮名子は言いますが、伊賀はこれでも3年、前の店でギャルソンとして修業してきたのでした。

3年を1日で・・・

皿の持ち方を教えたり、ナプキンの畳み方を教えたり、ほかもろもろサービスのマナーを教える伊賀ですが、いまひとつ呑み込みの悪い3人のスタッフたち。

それでも、店内が片付き、徐々に開店準備が整ってきたような・・・。

トイレはいつできるんですか?

今日よ

そこで堤が保健所の許可が取れていないんじゃないかと言い出します。

ご心配なく。保健所のチェックはもう済んでる。あ。でも、一か所だけ追加チェックが

それがトイレでした。

保健所の職員がチェックしにやってきますが、トイレの工事が完了していないと営業許可がでないと言われます。

皆に保健所への対応を期待された伊賀が、思いつきます。

トイレは、やすらぎ会館のを借りることにしたのでした

店の窮地を救った伊賀。

機転が利いたと褒められて密かにちょっと喜ぶ伊賀です。

トイレの掃除もしなくて済むし、店長はやすらぎ会館に話しつけてきてね」と仮名子が言うと、仮名子が伊賀をフォローしたように皆、一瞬思いますが、仮名子の思惑はそこではなく、トイレのための場所を自分の部屋にしたいということでした。

棚もつけてね。このカップを置く棚

仮名子が買ってきたヘレンドのティーカップのセットは、本当は店内に飾りたかったらしいですが、場所がないと伊賀に言われ、トイレの代わりに作るオーナー室に置くと決めたのでした。

試作ができたんですが、食べませんか

シェフの小澤が言います。

  • 赤ピーマンのムースとフレッシュとうもろこしの冷たいスープ
  • 野菜と鴨とフォアグラのテリーヌ
  • オマールのポワレ 赤ワインの焼きリゾット添え
  • 山椒とレモンのジュレ
  • 牛肉のグリエ 移設の野菜添え コンソメのスープをそそいで
  • ウ・ア・ラ・ネージュ
  • ベリーのミルフィーユ フルーツジュレとバニラアイス

やるじゃん、シェフ!と歓声を上げるホールスタッフたち。

コックたちとシェフもその声に喜びます。

仮名子がワインをセラーからワインを1本取り出してくると山縣が「それは高いからだめです」と言います。

仮名子は「今日くらいいいじゃない」と強引に「内装もトイレも整って、あとは開店を待つばかり」と押し切ります。

わかりました。ご褒美ということで!

山縣も了解し、試食会です。

和気あいあいと料理をつつき、ワインを飲む「仲間」たち。

(初めてだ、こういうの)

伊賀は嬉しさを感じていました。

伊賀くん。笑ってる?

歯に何かはさまったんじゃない?

堤と山縣がそんなことを言っているのも気にならず、伊賀は、(なんだかんだでみんな団結して、もしかしてオーナー、わざと・・・?)と思ったりもします。

ロワン・ディシーへようこそ

オープニングまでほぼ24時間前。

外は大雨。

店の中では伊賀が最後の説明をほかのホールスタッフにしています。

私も何か手伝おっか?」という仮名子に伊賀は毅然と断ります。

実はスタッフルームには「頼りません。オーナーのことは絶対に」という合言葉が壁に貼ってあるのです。

伊賀くん。明日って36席4回転くらいだよね?

はい。店の席数からすると恐らく

シェフの小澤と伊賀が最終確認のつもりで界隈していると、仮名子の爆弾が。 「何言ってるの? 立食よ

招待状は500人に出したとのこと。

経験からすると、300人くらいが来るかも、と小澤。

さあ、食器すら足りていない状況です。

オープンは延期しよう、という方向へ話が向きます。

伊賀は思い込みで確認しなかった自分のせいだと責任を感じます。

オープンの延期を500名に電話で連絡するしかないな、と考え始めるスタッフを相手に、仮名子は「オープンするほうが楽じゃない?」と言ってのけます。

山縣からは計画の杜撰さを詰られ、堤からは「生活かかってないんだろう」と罵られますが、仮名子は「ここまで来たんだからあきらめてがんばりなさいよ」と言います。

その言葉にかっときた小澤は「こんな店辞めてやる」と思わず口に出し、見習いのコックたちもコック帽を脱いでシェフが辞めるなら自分も、と言い出すありさま。

みなさん、気が立っています。落ち着きましょう

ここまでの努力を無駄にするのは勿体ない、オーナーは趣味かもしれないけど、我々は生活がかかっている、とにかく勿体ないです、と伊賀は言います。

オーナー、明日のお客さまはみな、お知り合いで?

そうだけど?

なら、十分なことができなくても驚きません。なんせ、この店はオーナーの店なんですから

つまり、十分じゃない部分も、仮名子の友人知人であれば、面白がってくれるだろう、と伊賀は説明します。

そうか。適当でいいんだ!

全員の顔がぱあっと明るくなります。

あとはグラスとお皿の問題だけ解決できれば

その呟きに、明確に答える声が。

お隣で借りれば?

墓地のそばにある石材屋の主人、鱸(田口浩正)でした。

スタッフ全員、ロワン・ディシーへ初めて来たときに、石材屋で道を聞いたのでした。

鱸は仮名子から頼まれた看板を作って持ってきたのでした。

これで明日開店ね

オープニングまであと2時間。

雨が上がり、外は気温が上がり始めていました。

なのにエアコンが効かない。

どうして今まで気づかなかったのよ!」と怒る仮名子ですが、当の仮名子が「節約ね」とエアコンをつけることを許さなかった、と山縣が指摘します。

伊賀が修理業者に連絡するが、今日は修理に来られない、と言われます。

扇風機と氷柱を手配することにしました。

ボイラーなら直せるが、と言いながら、エアコンの修理を命じられて山縣がエアコンを確認しに行きます。

オープニングパーティを開始しました。

しかし30分経っても誰も来ません。

涼しくなってからの時間を狙ってるのかな

潰れる」が口癖のシェフが、いつもの口癖を口にし出したころ、一人目の客が来ました。

全員で歓待です。

おかしいと感じたスタッフが仮名子に招待状を見せてもらいます。

電話番号がない

あ。それ送ったの、今月の初めでまだ電話が通ってなかったから

困ったことに仮名子が描いた地図は、本当に適当でわかりにくいのです。

そのせいで、スタッフたちも最初にこの店に来るときには、必ず石材屋で道を聞くはめになったのでした。

そこへ石材屋の鱸、登場。

お招きありがとうね~

すぐに帰って!!

仮名子が叫びます。

みんなが石材屋で道を聞くには、鱸がここにいては困るのです。

スタートから2時間5分。

八百屋、工務店、花屋、みな仕入先の人たちしか来ていません。

やっぱりおかしい

鱸のところにも道を尋ねに誰も来ていないと言われたと伊賀。

あれ、そういえば、オーナーは?

なんと仮名子は、木陰でひとり悠々とテーブルに座ってワインと料理を楽しんでいました。

オーナー、ずるい~。僕に用意させて~

川合が用意したと聞き、包みが「用意したのか」とつっこみます。

朝からなんにも食べてないでしょ。今しか休むチャンスないよ」と仮名子はスタッフたちをねぎらいます。

・・・少し、休みましょうか

伊賀も、仮名子の言葉に気を緩めました。

店内はエアコンが効かないために暑さが籠っていますが、外は夕方に近づいたこともあり、涼しくなり始めて爽快です。

ほらみんな、深呼吸

こんなにのんびりしたの、ひさしぶりです

だめだめ。適度に力抜かなきゃ

パーティが失敗しかけてるのに、と堤がぽろっと呆れて行った言葉に仮名子は首を傾げます。

失敗? なんで? 私たち、一所懸命、頑張ったじゃない。パーティはちゃんとスタートできた。悪いのは来ない客、以上!

仮名子の言葉に緩む空気。

堤が仮名子に質問します。

なんでオーナーは平成最後の日を店の初日にしたんですか?

そうだよ。どうせなら、令和スタートのときのほうがわかりやすいのにね?」 堤と河合の言葉で、仮名子が「ん?」と止まります。

4月って何日までだっけ?

店に戻り、招待状を確認する全員。

なんだ? 4月31日って

仮名子はそーっとスタッフたちから離れます。

送られてきたほうも、一人くらい日にちについて電話してきてもいいのにねー?

仮名子が負け惜しみで言います。

そこでふと伊賀がまた別のことを思いつきます。

あのー。DM、今月の頭に送ったって言いましたよね?

そうよ。4月1日必着で

4月1日?

仮名子が「あっ!!」と叫びます。

エイプリルフールに到着した、あり得ない日程「4月31日」のパーティへの招待状。

みんな本気にしなかったんだぁ!!

今からすぐ招集かける!

分厚いアドレス帳を見ながら、仮名子は電話をかけ始めました。

どんどんお客がやってきます。

前の中華料理屋は3か月でつぶれた、と鱸から聞かされる伊賀。

仮名子はそんなこと気にもせず、設備を何もかもそっくり居抜きで使えたから中華料理屋さまさまだ、と言います。

お客はたくさん集まりましたが、エアコンが効かないので、店の中は暑くてたまりません。

エアコンを修理に行ったはずの山縣は、修理どころかずっと居眠りをしていました。

はたと目覚めた山縣、ブレーカーボックスの横に、もうひとつ、段ボールに隠されてブレーカーボックスがあるのを見つけます。

そして「空調」と書かれたブレーカーをひとつずつ上げていくと。

店内のエアコンからは起動しそうな音が。

ところが。

エアコンから出てきたのは涼しい風とともに、大量の埃!

準備中に使っていなかったので、エアコンを掃除しておらず、大量の埃が風と共に送り出されてきたのでした。

埃まみれになった客に謝りながら送り出す伊賀たちスタッフ。

謝ることないって」と、仕入れ先の八百屋が言います。

オレ、あんな美味いもん、初めて食った

満足げに笑って帰っていく仕入れ先や工務店の人たちを、最後の客として見送りました。

一応、成功ってことでいいのでしょうか

おずおずと伊賀が仮名子に訊ねると、「当然でしょ! あれだけお客さんがきたんだから」と仮名子は笑います。

オーナーが言っていたとおりですね。レストランに必要なこと、距離感に味、経営に非日常、快適な空間。そのすべてが、その一つでも欠けてはいけない。一つ一つを従業員が担っていくことで理想のレストランが生まれる。我々一人一人では不十分ですが、皆がオリジナリティーを発揮することでロワン・ディシーらしさが・・・

えっ

伊賀が感動の言葉を言っているのを遮って、仮名子はこんなことを言い出します。

いや 完璧な人が集まった方がいいに決まってるじゃない。言ったでしょ? 色んな人に声をかけた、って。上から順にね。でも結局集まったのがこのメンバーなんだから、これで いくしかない、そうでしょ?

あっ、ハイ」と言うしかない伊賀。

しかし仮名子は嫌味でもなんでもなく、心からそう思っているような笑顔で「伊賀くん、あなたいいサービスマンになるわ」と伊賀に言いました。

川合の発案で全員で写真を撮ります。

ハイ、『ロワーン・ディシー』!

笑顔の集合写真。

こうしてロワン・ディシーは、順風満帆とは程遠い形でオープンを果たしたのです。 と語る、ストーリー冒頭のロマンスグレーの老紳士。

おまけ: パーティの最後でトイレに行っていた鱸が集合写真の撮影の後に戻ってき、伊賀にこっそり耳打ちしました。

君んとこのオーナー、ちょっと変わってるよね。店の看板、頼みに来た時も『金に糸目はつけない』って。一体 何者なの?

『Heaven?~ご苦楽レストラン~』【第1話】の感想および考察

佐々木倫子作品にハズレはない

個人的にはそう思っております。

原作はもう20年も前(連載開始)のものですが、こうしてドラマになるたび、古さは一切感じません。

ドラマになるたび」と言いましたのは、今年のはじめに同じ佐々木作品の『チャンネルはそのまま!』が北海道テレビでドラマ化されたからです。

佐々木作品は、特別ギャグが面白いネタなわけでもなければ、凝った物語でもありません。

むしろシンプルに、日常の生活の中の会話の妙や、ちょっとした暮らしの中のひとコマを切り取って語ってくれている、そんな「普通」の面白さです。

たとえば、電車の中、友達どうしの二人の女の子の会話が、なんてことはないのに聞いているとクスクス笑ってしまいたくなるような、小学生たちの今日の学校での話がなんだかとてもコミカルなよくできたコントの台本を聞いてるような、そんな面白さがあるのです。

伊賀観は、どこにでもいそうな若い男性です。

働くことにはそれなりに一所懸命、真面目に取り組むので、これまたそれなりに評価は一定のところまで上がるのですが、いかんせん、性格が不器用なため、お愛想で笑顔が振り撒けない。

そのために客に絡まれ、職場の人からは不評を買い、しかし、なぜかたまたま客で来ていた黒須仮名子には引き抜かれます。

その「なぜか」がストーリーにも面白みを出してくれているのでしょう。

なぜか墓場

なぜかフレンチレストラン

なぜか元牛丼屋の店長がフレンチレストランの店長

そしてこれまで、サービスマンのくせに笑顔を作れないできた自分が、「なぜか」この店では、諦観の笑みという名前の笑顔ができてしまう。

そして、これまで下っ端で、笑顔も作れない役立たずと思われている(と思っていた)自分が、ここに来た途端、一番フレンチレストランを知っている立場になってしまっている。

こんなちょっと食い違いから生まれる笑いが来たいできそうな作品です。

さて、前クールでは『きのう何食べた?』が、配役が絶妙だと大評判でしたが、この『Heaven?~ご苦楽レストラン~』もなかなかの配役だと思います。

特に笑わない伊賀を演じる福士蒼汰、能天気なコミドランの川合(志尊淳)のコンビは、原作のイメージそっくりと言って良いと思います。

そして、上から目線で物を言わせる役は文句なしの石原さとみの理不尽な命令好きの仮名子。

潰れる」が口癖の気弱なシェフ小澤、堅いようで適当なソムリエ山縣。

これから先、どんどん役と役者がぴったり寄り添っていくのを楽しみに見ていきたいと思います。

あちらこちらに軽いジャブのようなギャグの小ネタが散らばっていたようですが、効いていて一番、「ぶっ」と噴き出したのが、上で(注1)としてある、「如月くん」でした。

如月」は福士蒼汰が『仮面ライダーフォーゼ』で演じた役名です。

楽しんでいます。

また、現代ならではのCGでの「心の声」の表現が面白いですね。

心の声を話す自分のもうひとつの顔がにょきっと、頭の上に風船のように出現する。なかなかいい漫画的手法だなと楽しめます。

『Heaven?~ご苦楽レストラン~』【第1話】の視聴率は?

『Heaven?~ご苦楽レストラン~』【第1話】の視聴率は10.8%でした!

  • 第1話:10.8%

『Heaven?~ご苦楽レストラン~』は原作漫画も面白い!

『Heaven?~ご苦楽レストラン~』の原作漫画はU-NEXTで購読可能です!

電子書籍配信サービス『U-NEXT』の31日間無料登録でもらえる600Pを利用することで『Heaven?~ご苦楽レストラン~』の原作漫画を無料で読むことができます。

詳しくはこちらをごらんください!

漫画やアニメ、ドラマや映画を快適に楽しみたいなら?

現在は様々な配信サービスがそれぞれの特色を売りにして、事業を展開しています。

こちらで主要な動画配信サービスの料金やサービス面を徹底比較していますので、ぜひ参考までにごらんください!