【ドラマ】『集団左遷!!』最終回【第10話】のあらすじからネタバレストーリーや感想までまとめてみました!
 
銀行が統廃合を重ねていく現代。廃店とリストラを繰り返し、なんとか生き残ろうとするメガバンク三友銀行で、片岡洋(福永雅治)は廃店候補の蒲田店の支店長に任じられましたが、健闘するも蒲田支店は廃店に。

しかし、蒲田支店の行員たちは全員、片岡の下での活躍を評価されてリストラされることなく各支店へ異動。

『銀行員として生き残った!』と喝采を上げ、全員が笑顔で次の職場へと散りました。

そして片岡は本部融資部へ。『三友のため』を合言葉に策略を巡らせている本部の専務取締役・横山輝生(三上博史)には黒い秘密が。

片岡を取り巻く銀行の面々。果たして誰が味方で誰が敵か。全員、敵か。
 

 

『集団左遷!!』最終回【第10話】のストーリー(ネタバレあり)

『集団左遷!!』最終回【第10話】のストーリーを見ていきましょう!
今回はストーリーを

  • 横山副頭取誕生
  • 横山、策を弄する
  • 横山陥落

の3部に分けてお話していきます。
ではどうぞ!
 


横山副頭取誕生

片岡さんのおかげで副頭取になれました」と不敵にも片岡(福山雅治)をわざわざ自室へ呼んで、取締役会での副頭取就任を報告する横山(三上博史)。
 
横山の不正を暴くために東奔西走していた片岡への勝利宣言にほかなりません。
 
さらに横山は片岡に、片岡が梅原(尾美としのり)経由で手に入れた鮫島の手帳を渡すよう要求してきます。
 
しかも、手帳を渡せば、誰にも何の処分もしない、と言います。
 
この手帳はお渡しできません
 
片岡は譲らず、横山の部屋を辞するのでした。
 
片岡が出ていくと、横山は鮫島に電話をします。
 
鮫島さん、あなた、わざと手帳を梅原さんに渡しましたね?
 
鮫島はいつものごとくのっそりと「そんなことはありません」と声の表情もに言外にも何も読み取れない様子で答えるのみでした。
 
屋上で待つ梅原と話します。
 
梅原が意を決して鮫島の手帳を片岡に流したけれど、結局横山は副頭取に収まってしまったことを言いますが、梅原は思ったよりもさっぱりした顔で、「マスコミに告発するんだよ」と片岡に提案します。
 
逆に片岡が怯んで、「梅ちゃんはそれで本当に(いいのか)?」と訊きますが、梅原は「サラリーマンは上の命令に従わなくてはならないと思っていたけど、逆らわなきゃいけないこともある」と言います。
 
そして、横山と島津議員(石丸謙二郎)が賄賂を交わしている席に同席したことを片岡に話し、自分がそれを証言してもいい、とまで言います。
 
しかしそれでも煮え切らない片岡に、「やるしかないよ。俺たちの世代で」と梅原は片岡に心強い笑顔を見せるのでした。
 
そして梅原から渡された一枚のメモ。
 
そこには横山が賄賂を渡したであろう政治家と、渡した場所が書かれていました。
 
しかし、マスコミに告発するということは、うちだけの問題ではなくなります
 
賄賂を受け取った島津議員や、議員の指示でダイバーサーチへの提携に許可を出した金融庁の担当者までが白日のもとにさらされる、と常務の隅田(別所哲也)は腕を組みます。
 
もちろんそうなると刑事事件として扱われることになります。
 
そうなると三友銀行そのものが窮地に立たされるでしょう。
 
危ぶむ隅田に、片岡は「隅田常務はマスコミに告発することには反対なのですか」と訊きます。
 
隅田は無言で考えを巡らせつつ、机の引き出しから一枚の名刺を取り出しました。
信用できる記者がいる、と。
 
そして、告発後の混乱を最小に抑えるために、行内で何人か仲間を作っておくために根回しをする、と言いました。
 
片岡は、真山や梅原と協力して、横山が政治家と会って賄賂を渡していたことの証拠固めをすることになりました。
 
マスコミに告発するんですか?
 
喫茶店で会って真山に告発の計画を話す片岡。
 
僕は最初は、横山さんだけが退陣してくれれば、と思っていたんですが
 
頭取の藤田(市村正親)まですっかり取り込んでいる横山は副頭取と言えど、実質トップのようなもの、と真山は言います。
 
梅原に言われました。不正は僕らの世代で終わらせよう、と
 
片岡が言うと、真山も深く頷きます。
 
真山も梅原リストのコピーをもらい、横山の不正の証拠を掴みに動くことになりました。
 
真山さん、この告発という戦い方は間違っていないんですよね?
 
片岡が自信なさげに問います。
 
私は三友のためには間違っていないと思います
 
真山の言葉に安堵を得て、片岡は「銀行員として最後まで戦いましょう」と言います。
 
真山の笑顔が心強い片岡です。
 
横山は島津議員にしばらく会うことを控えたいと申し入れます。
 
こうして会っていることが公になると、「島津先生にご迷惑がかかるから」とうまいことを言っています。
 
融資部(片岡の部署)で、部下の新堂(馬場徹)が書類を持って片岡の机に来ますが、片岡は「今日は結婚記念日なんだ」と定時で帰ると告げます。
 
部屋を出た片岡の後を追って、女性行員が部長の栖原(伊藤正之)に合図され、すぐにあとを追いかけます。
 
が、片岡は感づいていて、脇へ身を潜め、女性行員の備考をまんまと撒きました。
 
同様に、日本橋支店でも、真山が定時退社しており、空っぽの机を見て支店長の鮫島(小手伸也)が悔しそうな顔をしていました。
 
ふたりはもちろん、横山の不正の証拠探しでホテルを回るための定時退社でした。
 
横山と藤田の間では、ダイバーサーチとの資本提携についての発表会準備が進められています。
 
横山は一切を自分が取り仕切ること、そして藤田は雑事に気を取られる必要はない、と言います。雑事とはすなわち、片岡たちの動きについてです。
 
自分たちがしたこと(多くの幹部の首を飛ばしたこと)は本当に正しかったのだろうかと言う藤田に、「すべては三友のため」とやはり言い切る横山なのでした。
 
そして、発表会の企画書をぱらりと開いて見た藤田はそこに何か驚くべきことをみつけます。
 
これは!」と絶句する藤田。
 
にやりと笑う横山。
 
隅田が金融庁に接触している節がみられます
 
鮫島が報告すると、栖原が「いっそ片岡を左遷しては」と言います。
 
そんなことをしたら火に油を注ぐだけです
 
鮫島が反論します。
 
横山は「まずは真山さんですね」とチェスの駒を動かして言いました。
 
マスコミへの告発に向けていろいろと準備をしてきた真山と片岡。
 
梅原も今やもうすっかり片岡一派として動くようになりました。
 
隅田のもとで、本部の会議室を使って作戦を進めています。
 


横山、策を弄する

翌朝、片岡は隅田に呼び出されます。
 
今朝これが私のところに回ってきました
 
行内の人事を明示する書類には、真山が出向になる旨が記載されていました。
 
日本橋支店から、横山が顧問している企業の財務資料を無断で持ち出したことへの、ペナルティとのことだそうです。
 
真山にも鮫島から出向の件が言い渡されていました。
 
できるだけすぐに行くように、と。
 
真山は黙って頭を下げ、内示を受け入れます。
 
片岡は真山に電話をしようと思い、スマホの画面に真山の番号を出しますが、ためらっているその時、背後から横山に声をかけられました。
 
少しお時間ありますか
 
片岡は強く横山をにらみます。
 
幹部会議室へ連れていかれた片岡は、横山に、「真山の出向は自分への脅しか」と詰ります。
 
横山は噛みつく片岡に目もくれず、スクリーンに三友の業績資料を映し出し、説明を始めました。
 
このままでは業界3位も危うい状況です。しかしダイバーサーチから5000億の資本提供とITやAIのノウハウを受けることができれば、業界トップにのし上がることも不可能ではないと私は考えています。それどころか、全く新しい企業に生まれ変わることも可能です
 
横山の構想は揺るぎません。
 
片岡はしかし横山に言います。
 
その方向性を否定しているわけではありません。不正を働いてまで改革を推し進めようとしている横山さん自身を否定しているんです!
 
片岡さん。本当に会社を変えたいと思うなら、私のところまで上がってきてください
 
横山は続けて言います。
 
私がなぜ、あなたを出向にしないかわかるか、と。
 
片岡の頑張りを最大限に評価しているからなのだ、と。
 
ま、私は随分と片岡さんに嫌われていますが、それでも私は片岡さんが、これからの三友にとってなくてはならない人材として高く評価しているのです
 
片岡の情熱があれば、今からでも「」を目指せる、とまで言い、企画書を片岡に見せます。
 
ダイバーサーチとの新規事業に、片岡を担当者として指名した、と。
 
藤田が見て驚愕したのはこの企画書だったのです。
 
片岡はそれを見て、眉をひそめたまま、なぜかと横山に問います。
 
これは、上に上がるための近道だと思っていただいて構いません
 
つまり、大きな餌を目の前に突き出したのです。
 
片岡が自分で上に上がれば、真山を銀行に戻してやることも可能だ、と。
 
横山は、会社が生き残るためには清濁併せのむことも必要だと言い、会社を変えたければ、自分がそれだけの権利を手にすることができる高みへ上がってくるべきだと説きました。
 
2日後の新規事業説明会の会場に来るように、と命じ、例の手帳もその前に横山に渡すようにと言いました。
 
片岡を置いて会議室を先に出て行った横山は、廊下を歩きながら、不敵な笑みを浮かべます。
 
隅田が支店統括部の部屋へ向かいます。
 
ドアの外で、中から出てきた梅原と会いました。
 
梅原さん
 
名前を呼んだきり、次の言葉が出てこない隅田に、すべてを察した梅原は、穏やかに笑いかけました。
 
梅原が片岡に会いにきました。
 
僕、また出向になったよ。今度は運送会社だって
 
梅ちゃんまで、とショックを受ける片岡に、梅原はカラカラっと笑い、「横山さんも馬鹿だよなあ。手負いの獅子ほど怖いものはないのにね」と言います。
 
何もかもを覚悟したうえでとった行動だったからか、梅原の態度には微塵も動揺も公開も見えません。
 
今夜、新聞社へ行くんだって?
 
落ち込んでいる片岡に梅原は発破をかけます。
 
おい。びびるなよ。僕らの手で会社の不正を正そうってことなんだから
 
いいか、ブレんなよ。
 
こつん、と拳で肩をつつかれました。
 
その夜、融資部の部屋にひとり残って物思いにふける片岡に、隅田から電話がかかります。
 
これから新聞社へ行くのです。
 
横山の部屋では、鮫島が、「あの手帳を私のほうで取り返しましょうか」と言いかけますが、横山は自信満々に「何も動かなくていい」と言います。
 
十分にえさをちらつかせたということなのでしょう。
 
新聞社へ着いて、受付で隅田が懇意の記者に連絡を取ってもらっている間も、片岡は手帳を見つめて考えます。
 
特に、横山から言われた、自分さえ力を持てば、真山を銀行に戻せる、と言う言葉を。
 
そして、真山や梅原、元蒲田支店の面々の屈託のない笑顔を。
 
あの、隅田さん
 
エレベーターに向かう隅田を、片岡は呼び止めました。
 


横山陥落

翌朝、日本橋支店の副支店長室で真山は朝刊のすべてのページをめくって、そこに何も三友銀行の記事がないことに驚きます。
 
鮫島が部屋にやってきて、真山の机の上にあった新聞を取り上げ「横山さんの記事でも載っていると思っていましたか」と怒りを露わにします。
 
真山は部屋を飛び出し、本部融資部に片岡を捜しに来ました。
 
しかし片岡はいません。
 
隅田の部屋にも行きますが、そこには梅原と隅田がいるのみです。
 
みな、片岡と連絡が取れずにいました。
 
隅田常務、告発の件はどうなったのでしょうか
 
隅田は、昨夜、新聞社まで行ったが、片岡にちょっと待ってくれと言われたことを話します。
 
理由はわからない、と言いますが、真山と梅原が出向になったことと関係があるかも、と言いました。
 
真山は片岡の姿を求めて走り出しました。
 
着いた先は、元蒲田支店のあった場所です。
 
学習塾に変わっていました。
 
横山さんに何か言われたんですか
 
片岡は新規事業のメンバーにされたこと、出世をちらつかされたことを真山に話します。
 
いまさら、出世の餌に飛びつくつもりはないけど、と前置きし、「今、横山さんを告発することは本当に会社のためになるんですかね
 
告発することで会社は大きなダメージを受ける、それは、横山一人を切り離すことよりも会社にとって大きな打撃になるかもしれない、と片岡は揺れていることを話しました。
 
そんな片岡に真山は「出世すればわたしを引き戻せるとでも横山さんに言われましたか」と言い当てます。
 
あまりわたしを見くびらないでくださいね
 
どこに行こうがどんな会社で働こうが、正しく働きたいと思っている。
 
真山はそう言います。
 
会社の不正や隠ぺいを知っていて、毎日納得して出社できますか?
 
真山は片岡に問います。
 
みな、自分の会社が健全であってほしいと思っているだろう、とも。
 
『いつか自分が銀行員最後の日を迎えるとき、今日を振り返って、後悔しなくて済みました』
 
蒲田支店が廃店になった最後の日に、片岡が蒲田支店の皆の前で言った言葉を言って聞かせて、真山は片岡の決意を促します。
 
今、後悔しないか?と。
 
片岡さん、決着を着けましょうよ
 
真山の言葉にようやく片岡が立ち上がりました。
 
そして、片岡からの連絡をもらって、隅田は金融庁へと赴きます。
 
片岡は梅原にも電話をし、頼みごとがあると言いました。
 
明日の新規事業発表会で、決着を着けたい
 
新規事業発表会の会場に、遅刻ぎりぎりでやってくる片岡。
 
来てくれると思いましたよ
 
笑顔の横山に迎えられます。
 
ダイバーサーチのCEO(水橋研二)がやってくるので、企画担当メンバーを紹介しましょう、という横山を制して、鮫島が「その前に念のため、手帳を」と耳打ちします。
 
手帳はここにはありません
 
片岡が言いました。
 
処分したのか」と鮫島の問に、「いいえ、新聞社に渡しました」と片岡の返答。
 
藤田が「告発したのか」とうめくように言いました。
 
清水CEOに事情を説明してきます」と鮫島が部屋を出て行こうとするのへ、片岡は「清水CEOにもこのことをお話しました」と言います。
 
ですので、この会場にはいらっしゃらないと思います
 
片岡の言う通り、三友本部のあるビルの玄関で、梅原が深く頭を下げて、車に乗り込む清水CEOを見送っています。
 
片岡さん、あなた自分が何をしたかわかっていますか?
 
よくわかっています
 
片岡は、今ここで横山が去らなければ、三友に未来はないと思った、と告げます。
 
ではどうやって三友を生き残らせることができるのか、と横山は声を荒げて片岡に問います。
 
正しくあるべきだと思います
 
会社としての正しさ、行員たちが望む正しさに、社会が求める正しさにまっすぐ向き合うべきだと思います。
 
片岡の言葉に横山は頬をゆがませて笑いながら言いました。
 
素晴らしいきれいごとです
 
変化しなくては生き残れないと言う横山に、変化してもいいが、変化させてはいけないものがあることを訴えます。
 
客に真っ正直に向かう姿勢は変えてはいけない、だから、不正でこそこそと生き残るやり方をする横山はここで退陣をするべきだ、と言い募ります。
 
そして、あそこにいるような次の世代に、道を譲っていただけませんか
 
正しい三友に生まれ変わるために、未来を彼らに託していただけませんか。
 
そう言って、横山に深く頭を下げました。
 
片岡さん、貴重なご意見とご提案をありがとうございました
 
しかし片岡の言う自分の不正は疑惑でしかない、証拠がない、そう横山は言い張ります。
 
どうぞ、お引き取りください
 
横山は片岡に出ていくよう命じます。
 
会場に座っている数十人の企画担当の行員たちは固唾を呑んでことの行方を見ています。
 
もう、いい
 
藤田が沈黙を破って横山の名を呼びました。
 
そして、懐から手帳を取り出します。
 
以前に片岡が藤田に預けた手帳でした。
 
日本橋支店から裏金を受け取っていた、横山ほか、すでに首を切られた三友の幹部役員の名前が書かれている手帳です。
 
横山の方針こそが、三友を次の世代に渡せるための策と信じ、裏金を受け取っていた者のリストから横山の名前だけも消した、すべてを横山に託したつもりが、間違った判断を下したようだ、と藤田は言い、「すべての責任は私にある」とはっきりと言いました。
 
そこへ隅田が、金融庁の検査官たちを連れて入ってきます。
 
横山の差し金で金融庁に口利きをした職員はすでに更迭されたこと、そして、島津議員にもまもなく地検の取り調べが入るであろうということが、隅田と金融庁の白石検査官から説明されます。
 
横山はじっと片岡をにらんだままです。
 
検査官は藤田と横山を別室へ連れて行こうと呼びかけます。
 
行こうか、横山くん。次の三友のために
 
すべてをあきらめた藤田は横山に声を掛けます。
 
横山はそれでも片岡をにらんだまま、片岡の前を通り過ぎ、そして出ていく手前で振り返って、集まっている行員たちに大声で言いました。
 
ではみなさん、頑張ってください
 
大股で堂々と会議室を出ていく横山。
 
藤田は最後に片岡に「ありがとう」とだけ言って、横山の後を追うのでした。
 
恐らく、検査官からの査問を受けたあと。
 
横山は本部の自室で三友のロゴの額を前に、ゆっくりと膝折れてうずくまります。
 
後日談として、この騒ぎで三友の株は大暴落し、ダイバーサーチとの提携も白紙に戻りました。
 
そして、新頭取には隅田が昇任します。
 
隅田の指示のもと、新規に提携をする先を探すこと、銀行の枠にとらわれない強い人材を育てること、が方針として打ち出されます。
 
終わりましたね
 
真山と片岡が並んで歩いています。
 
まだまだ終わりませんよ」という片岡に、真山は正面から向き直って、「実は銀行員を辞めることにしました」と話します。
 
妻の実家の建設会社の経理になることにした、と。
 
自分に頑張るきっかけの言葉をくれた妻のそばにできるだけ長い時間居たい、と真山は言います。
 
そして片岡に、「私は、あなたに会えてよかったです」と言って去っていきました。
まだまだ、お互い頑張っていきましょう、とも言って。
 
片岡は人材育成研修センターのセンター長に就任しました。
 
ここにいる全員の頑張りを、しっかりとサポートしながら、私も一緒に頑張ります
 


『集団左遷!!』【第10話】の感想および考察

まあ、これが人間の弱さかなー、なんて思いながらあと15分、あと10分、と、本当にかりがつくのかハラハラしながら(←そこ?)観ていました。
 
これも一種の片岡洋という人物の成長物語というのかなと思います。「頑張りましょう!」と純粋に握りこぶしでスポ根さながらに部下を鼓舞して、結果はだめだったけど3位入賞、くらいの成果で、廃店だけど行員全員、出向もせずに銀行の中に残れました、 
という第1部。頑張りたいけど、頑張るのは誰のため?と、闇にうごめく悪と対決しながら、一人ずつ倒されていく中、ラスボスと対決するまでの苦悩と葛藤からサバイブする第2部。
 
徐々に自分に味方してくれる人が増えていくのに、自分の背後にいた味方が一人また一人と倒れていく(出向させられる)のに、片岡は何を守ればいいのかわからなくなってしまったのでしょう。
 
銀行という職に人生を賭けてもいいと思って働いている(企業)戦士が、銀行で働けなくされてしまう、それなら自分たちの手の届かない上層部に悪がはびこっていたって構わないんじゃないか、それもこの「」は、表向き、銀行のためという大きな正義で動いている。横山からダイバーサーチとの新企画に取り込まれようとしたとき、ふと片岡は思ってしまったんでしょうね。
 
その迷う片岡の背を押すのは、出向という形で銀行を去っていく真山と梅原(最後はどうやら銀行に残れたようでしたが)。
 
どちらも最初は、長いものに巻かれた方がいいのでは、と片岡の頑張りに水を差していたふたりです。
 
実は見ていた間は片岡のぶれぶれな心理に、「えっ。ここまでやってきて、はっきり言ってすべてはあんたのせいじゃないの? なのにここで迷うか?」とか思っていたのですが、こうして記事にまとめていると、実にちゃんとしたキャラ配置となっているなあと思います。
 
大事な味方にこんなに被害が出てるのに戦う意味はあるのか?と、巨人と戦う調査兵団の兵士たちのような(@進撃の巨人)。
 
たぶん、全編通してイライラしてしまったのは、脚本や演出のもろもろ細かいことの雑な描き方。
 
銀行員が銀行の仕事もほったらかしで悪を暴くことに必死なのはもう仕方がないとして、たとえば、ここからここまでそんな短時間で移動できるのか、とか、ホテルの従業員に「議員の誰それがここにきてましたか」と聞いてペラペラしゃべるホテルなんて信用できない、とか、めちゃくちゃキャラが立つように演技を作り込んだ鮫島が、第1部のコミカルさにはあっていたものの、第2部のシリアスにはちっとも合わなくなってしまったとか。
 
そして、片岡というキャラ設定の問題。「頑張りましょう」とか言って、そのくせ自分は大した能力がなく、周りに助けられて結果的に自分の業績を上げてしまうだけ、って、あれ、これもやっぱりRPG系物語の主人公と同じパターンか
 
というわけで、もしかすると思ったより暑苦しかった福山くんの演技のせい?とか、口に出したらファンに殺されそうな感想をもって、とりあえず、物語無事終焉、なのでした。
 
最後にちゃんと癒しのかおりさんを出してくれたことに感謝しつつ、そして、梅ちゃんを殺さなかったことにも喜びつつ。
 
そうそう、鮫島という役回りも、どっちに転ぶのかよくわからず、観ていて違和感が大きかったのも残念でした。
 
梅ちゃんに手帳を渡したことについて、横山から「わざと手帳を梅原さんに渡しましたね?」とか横山に突っ込まれていましたが、観ている側とすれば、ちょっとあそこで期待してしまいましたね。
 
片岡側に寝返る、ほんとは善い人?なんて。横山がとうとう追い込まれたときも、会議室を出ていく前にちょっと笑みを浮かべたりして。
 
どういう役回りにさせたかったのでしょうか。・・・という疑惑を視聴者に抱かせることがそもそもの狙いなら、それはそれで仕方ないのでしょうけれど。
 
そしてぶれぶれな幾人かとは対照的に、最後までぶれなかった横山さん。これは本当に素晴らしいキャラ設定、素晴らしい演技、素晴らしい演出だったと思います。
 
かつてのトレンディドラマで主役を張っていただけあり、最後に自室で悔し涙とともに膝から崩れ落ちるカットは、もうあと尺がないのにというところでも、余計なカットには思えませんでした。
 
恐らく、主人公片岡の目を通してのストーリーであるので、多くは横山のストーリーに割くことができなかったのでしょうけれども、たとえば、横山がのし上がっていく野望を秘めていることや、多くの三友出身幹部を上手に不正の罠にかけ、大昭和出身の藤田を遺して自分の思うままに操る、など、横山なりの心の動きとストーリーがあったであろうと思われるのに、そこが描かれなかったことが残念です。
 
しかし、ラストシーンで、まるで主役のような横山の数十秒のシーンには、「横山なりの正義」を多くの視聴者が感じた瞬間だったのではないでしょうか。ラスボスの風格、ばっちりです。
 
総じて、世の社会人は大変だよ、とちょっと眉を下げてしまうような感想となってしまったのですが、それでも、10話、面白く視聴しました。
 


『集団左遷!!』【第10話】の視聴率は?

『集団左遷!!』【第10話】の視聴率は13.1%でした!
 

  • 第1話:13.8%
  • 第2話:8.9%
  • 第3話:10.1%
  • 第4話:9.2%
  • 第5話:9.0%
  • 第6話:7.8%
  • 第7話:9.4%
  • 第8話:11.9%
  • 第9話:10.1%
  • 第10話:13.1%
   

『集団左遷!!』は原作本(小説)も面白い!

『集団左遷!!』原作本も販売中です!   詳しくはこちらをごらんください!  
[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

集団左遷 (講談社文庫) [ 江波戸 哲夫 ]
価格:864円(税込、送料無料) (2019/5/1時点)


 

漫画やアニメ、ドラマや映画を快適に楽しみたいなら?

現在は様々な配信サービスがそれぞれの特色を売りにして、事業を展開しています。

こちらで主要な動画配信サービスの料金やサービス面を徹底比較していますので、ぜひ参考までにごらんください!