【ドラマ】『シャーロック アントールドストーリーズ』【第9話】のあらすじからネタバレ、ストーリーや感想までまとめてみました!


シャーロキアン――世界で指折りの有名な探偵、シャーロック・ホームズファンを指す言葉ですね。

これまでに洋ドラ、洋画、アニメ、と映像化されてきました。

今回は、『モンテ・クリスト伯』、『レ・ミゼラブル』に引き続き、なんとシャーロックが邦ドラ化!

名探偵シャーロック・ホームズを犯罪コンサルタントを名乗る誉獅子雄(ほまれ ししお:ディーン・フジオカ)として、捜査一課の警部レストレードとして江藤礼二(佐々木蔵之介)と、そこに加わる元医師ジョン・Hワトソンとして若宮潤一(岩田剛典)が事件の絡まった糸を解く推理ドラマ『シャーロック アントールド ストーリーズ』のどこよりも詳しいあらすじとネタバレ、感想まとめをお送りします。
 
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『シャーロック』【第9話】のキャストと原典で相当するキャラクター

誉獅子雄・・・ディーン・フジオカ → シャーロック・ホームズ
若宮潤一・・・岩田剛典 → ジョン・H・ワトソン
江藤礼二・・・佐々木蔵之介 → レストレード警部
小暮クミコ・・・山田真歩 → サリー・ドノヴァン
レオ・・・ゆうたろう → ベーカーイレギュラーズ(ベーカー街遊撃隊)
 
古賀智志・・・大友康平
加藤茂・・・田邊和也
新井伸吾・・・郭智博
西岡啓介・・・伊藤祐輝
佐伯斗真・・・古屋呂敏
高津みずえ・・・遊井亮子
大石万作・・・升毅
不破凛子・・・島かおり
不破達彦・・・綾田俊樹
中原聖子・・・峯村リエ
刑事・・・コージ(ブリリアン)
カメラマン・・・数ヒロキ
 



 

『シャーロック』【第9話】のストーリー(ネタバレあり)

『シャーロック』【第9話】のストーリーを見ていきましょう!
今回はストーリーを

  • 心づくしのディナー
  • ひとつめの推理―失くしたイヤリング
  • ふたつめの推理―消えた副料理長
  • 最後の推理―そして誰が殺したのか

の4部に分けてお話していきます。
ではどうぞ!


『シャーロック』【第9話】1:心づくしのディナー

おい、遅れるぞ


タイを締めてドレスアップした若宮(岩田剛典)が、ソファに寝ている獅子雄(ディーン・フジオカ)に声をかけます。


俺はいい


グレの誕生日なんだ。祝ってやろうよ


目を閉じたまま、関心を示さない獅子雄に、「いいな! 絶対来いよ!」と言い置いて、若宮は先に出かけていきました。


イタリアンレストラン「エレナ」、開店前。


セコンド(セカンドシェフ)の新井(郭智博)が、突然、店を辞めると宣言しました。


厨房を出ていく新井の後を追うシェフの古賀(大友康平)。
その後をさらにソムリエの加藤(田邊和也)が追いました。


人の誕生日をだしに使って」と小暮(山田真歩)が鼻を鳴らして言います。


グレだって、獅子雄が元気なかったら面白くないだろ?


どうやら、先だって、サットンビジネススクールの事件以降、獅子雄が元気がないと取った江藤(佐々木蔵之介)と若宮が小暮の誕生日を名分にして企画した会食のようです。


まあ、獅子雄も人間だったってことね」と小暮。


目の前で人が死ぬのはショックさ」と江藤が言えば、若宮が「それならかわいいけど、目の前で逃げられたのが悔しいだけだろ」とやや辛辣なことを言います。


守谷ね。もはや片思いの恋人だな」と笑う江藤。


獅子雄はもう来ないと小暮が諦めかけたとき、ソムリエに案内されて獅子雄が席に案内されてきました。


ありがとう。始めよう


一番遅れた獅子雄の偉そうな一言でディナーが始められました。


このレストランは、去年「ロイロット」でトップを取った店との触れ込みで、小暮が出版社の知人に頼んで予約を取ってもらったとのこと。


最後の晩餐の場所としては、俺の趣味に合わないな


突然、獅子雄がそんな言葉を口にします。


何だよ、最後の晩餐って


ぎょっとした若宮が訊くと、「他人が作ったものを食べるときには常に危険が伴う」だのと屁理屈を言い出す獅子雄。


みんな、覚悟した方がいい。これが最後の晩餐になるかもしれない


私の誕生日なのに、縁起悪いわね」と小暮は怒るが、江藤が「獅子雄は毒を飲まされそうになったばっかりだから」ととりなします。


そこへソムリエの加藤がメニューを持ってテーブルへやってきます。


選んだのは少しばかりリーズナブルなコースメニュー。


小暮も若宮も同意しますが、獅子雄だけが「俺は人任せが好きじゃない。アラカルトでいいか? 駄目?」と一応訊く体で江藤に有無を言わせず了解を取り付けます。


アンティパストはホタテとマッシュルームのカルパッチョ、この季節にぴったりだ。


スープはミネストローネ、プリモはゴルゴンゾーラのリゾット。


スペシャーレのうずらのカチャトーラはないのか


あいにく、本日はご用意できません


じゃあ・・・、牛肉のタリアータで許してやるか


偉そうな言い方に若宮が「何様だよ」と思わず言うと、「誉獅子雄さま」と澄ました答え。


オーダーを終えると、背後から「ちょっと!」と女性客の声がソムリエを呼びました。


ソムリエが下がると、きょろきょろした若宮が、背後の個室の窓から有名な料理評論家の顔を見つけます。


『ストーク』の取材だわ、きっと」と小暮。


そこへさっきの女性客・高津(遊井亮子)の甲高い声が。


どういうこと!? うずらのカチャトーラが作れないなんて! 先生、怒ってらっしゃるわ!


評論家の大石(升毅)が、シェフは休みかと問いますが、ソムリエは「いつもの体制です」と否定します。


しかし、大石が苦い顔で指摘します。


前菜も味がぼやけてる。先月来たときと全然違うじゃないか


そのセリフで、獅子雄がガラス張りの向こう、厨房をふと見ます。


不器用にジャガイモを剥いているスタッフや、忙しそうに手を動かしているスタッフの姿が。


大石の声を聞いて、夫婦で来ていた女性、不破凛子(島かおり)が向かいに座る夫に言いました。


ひどいわ。何もあんな言い方しなくたって


気にせず、楽しもう」と夫の達彦(綾田俊樹)は静かに言います。


でも・・・大事な夜なのに


すると、別の席にいた女性、中原(峯村りえ)が、大石たちがいる個室のほうへきて文句を言い始めました。


少し声を落としていただけません?


高津が中原を一瞥し、手に持っているタブレットを見ながら薄笑いを浮かべて、「ここは食事を楽しむところですよ」と嫌味を言います。


そんなやりとりを見聞きしながら、若宮がこそっと獅子雄に悪戯っぽく言いました。


盛り上がってきたね


いつもの獅子雄のお株を若宮が取り上げて言います。


この店は1996年に開店したと言った。去年はロイロットでトップも取り、予約も取りにくい。そんなレストランの味が突然変わった。しかも名物料理が出せない。おかしくない?


料理を待つ間、なぜなのか推理してみないか、と若宮がけしかけます。


仕事じゃないときぐらい推理から離れたいという江藤に反し、小暮の誕生祝い代わりに、と推理を披露しようと言う獅子雄。


俺は、今日、この店がオープンした直後に、何か異常事態があったと考える。おそらく、この店の終焉を予感させるような事件だ
 

――コース料理は人の一生に似ている。
ささやかな前菜に始まり、
スープやパスタで徐々に温まり、
メインで一気に花開き、
甘いデザートと苦いコーヒーで幕を引く。
そして、今日、出合った料理は、その日だけのもの。
同じ味には二度と出合えない。
人生に「再び」がないように――

 
いいソムリエナイフですね。手つきも流れるようだ


そう言いながら獅子雄がワインをテイスティングします。


うん、ちょうどいい熟成具合。・・・ただ


芝生のような においがする、と獅子雄が呟きますが、これでいい、とソムリエを促しました。


乾杯をして、すぐさま若宮が「じゃあ始めよう」と合図をします。


なぜ、今日、緊急事態が起こったと考えたんだ?


メニューだ。あのシェフのお任せコースのカードは、後で張り付けたものだ。その下には、まだ昨日まで使われていたコースメニューが残されていた


そしてそこには、スペシャーレとして「うずらのカチャトーラ」と書かれていた、それがおそらく今日になって、突然その料理が出せなくなったんだろう、と獅子雄の推理は続きました。


仕入れに手違いがあったとか?」と若宮。


ガス代を払ってなくてオーブン止められたってどう?」というのは小暮。


いっそ殺人事件って どうだ? 厨房でシェフが殺されたんだよ」と江藤。


そのとき、夫婦連れの凛子たちのテーブルで何やら、凛子がごそごそし出しました。


電車の中で落としたのかしら


耳を触って言う凛子の言葉で、獅子雄は推理をぽつりと口にします。


結婚記念日のディナーに大切なイヤリングをなくした


何で結婚記念日?


2人とも結婚指輪をしていて、妻の方は使い込まれているのに夫の方はピカピカだから、普段はしていないのに今日のために特別につけてきた、と獅子雄は推理します。


そして、イヤリングをなくしたと見えてがっかりしている凛子たち夫婦のテーブルへ行き、イヤリングを自分が探してみせよう、と名乗り出ます。
 

『シャーロック』【第9話】2:ひとつめの推理―失くしたイヤリング

前菜を頂いた後、ここで娘と孫に電話をかけたんです


店の人に迷惑だから、と寒空の下、店の外で電話をしたという凛子。


それは何時だったか、と獅子雄は訊ね、「携帯見れば、分かりますよ」とそっとアドバイスします。


凛子が自分のガラケーを開いて着歴を見ている横から、獅子雄は何かを確かめるようにそっと着歴を見たのでした。


しかしイヤリングはそのあたりにはありません。


失くしたイヤリングは、銀婚式のときに夫の達彦がこの店でプレゼントしてくれたものだと言う凛子に「常連さんなんですね」と言います。


ええ。主人はね、会社を経営していて、昔はシェフの古賀さんに社内の忘年会に出張していただいたこともあるの


有名シェフの出張と聞き、獅子雄は「大きなな会社なんですね」とほほ笑んで言いました。


いえ、大したことなくて。小さな工務店


そして、凛子が洗面所へ行ったと言い、ふたりは一緒に洗面所へ。
なぜか洗面所へ続く廊下で凛子は急に恐縮し出して、獅子雄にもういい、と言いますが、そのとき、獅子雄は床に落ちていたイヤリングを見つけました。


イヤリングを拾おうと跪いた獅子雄の目に入る、凛子の足元。


そして凛子を先に席に戻した後、獅子雄は洗面所のある廊下の奥の扉の前に、ドライフラワーが散っているのを見つけます。


鍵をひねって、扉をそっと開けると、そこは物入れになっていました。


視線を落とすと、物入れの床に座らされているひとりの男性。


獅子雄はその男性の顎を持ち上げます。


抵抗はありません。


物入れの扉の鍵を閉めて、にんまりと笑いながら廊下を通って店内へと戻る獅子雄。


自分の席に戻るなり、獅子雄は若宮の身体に肘を当てて、ワインをこぼさせます。


ソムリエは黙って、床にこぼしたワインを拭きとりますが、若宮はソムリエが去った後、こっそりと獅子雄に耳打ちします。


もしかして何かあった?


さすが若宮ちゃん。俺の考えてることが分かるようになったな


獅子雄は、江藤のさっきの遊びの推理が当たらずとも遠からずだ、と告げました。


味が変わった、と料理評論家の大石が言っていたが、その理由は殺人事件である、と断言します。


遺体を発見した。死んでいたのは男性、おそらく30代だ。場所はトイレ奥の掃除道具入れの中。まだ体温があった。死後2時間以内だ


刑事の習性ですぐに腰を上げようとする小暮と江藤に向かって、まだどのテーブルも食事の途中だから無粋な動きはするな、と獅子雄が止めます。
 


 

『シャーロック』【第9話】3:ふたつめの推理―消えた副料理長

とりあえず遺体を確認しに行った江藤ですが、そおっと物入れを開けましたが、獅子雄が見たという遺体はありません。


拍子抜けして席へ帰ろうとしていた江藤は、しかし、女性用の洗面所から漏れてきた声を聞きます。


新井は消しました。店のスタッフにはバレてません。必ず他を見つけますから


電話の声のようです。


通話が終わる気配がしたので、江藤はそっとそのまま自分の席へと戻りました。


遺体が消えていた、と報告する江藤。


ただ、殺人は本当にあったかもしれん。被害者の名前は、おそらく、『新井』だ。・・・そして、犯人は、あの女だ」と、さきほど、奥の個室に文句を言っていた女、中原の背を目で示します。


パスタイオ(パスタ担当)の西岡(伊藤祐輝)が獅子雄たちのテーブルに呼ばれました。


すごくおいしかったです。うずらのカチャトーラが食べられなくて今日は少し残念でしたが、このパスタで満足できます


若宮がそう言うと、「パスタは引き立て役なので、うれしいです」と西岡は素直に喜びました。


こちらの厨房は何人で?


えーっと。シェフ、セコンド、私、パティシエ、ソムリエの5人です


指折りながらそう答えた西岡に、獅子雄が自然な流れで西岡の眼鏡の端が欠けていることを訊ねました。


これはちょっと・・・あの・・・壁にぶつけて・・・


今日のオープン直後?


さらっと獅子雄が言います。


次にパティシエの佐伯(古屋呂敏)が呼ばれました。


デザートメニューを差し出す佐伯に、小暮が「おすすめは」と訊ねます。


獅子雄が「それどころじゃなかったよな。ジャガイモの皮、剥かされて」と言いました。


・・・今日は、一人休みなんで


佐伯がそう答えると、若宮が「新井さん?」と訊きました。


副料理長とお知り合いですか?


ええ・・・副料理長、まあ、古い仲じゃないんですけどね


スタッフたちの歯切れの悪い態度に、小暮は気になってたまらなくなり、現場保全のために所轄を手配しに席を立とうとします。


くれぐれもコースが終わるまでは穏便にな」という獅子雄。


小暮が店を出て行ってしまうのを見て、心配したソムリエが訊ねます。


獅子雄が「彼女は気分屋でね。あなたが嘘をついていることを知って帰ったよ」と告げます。


嘘?


さっき、あの個室の先生に言ってただろ。いつもの体制でご提供しております、って。でもパティシエの方によると副料理長の新井さんは休んでいるそうじゃないですか


加藤から話を聞いたシェフの古賀が料理を持って、獅子雄たちのテーブルへ出てきます。


副料理長の新井の件ですが、ご報告が遅れて申し訳ありません。彼はこの店を退社いたしました


昨日いっぱいで、と古賀は付け加えます。


そして、当店の料理長は自分であるから、責任を持ってお客さまに満足いただけるようつとめます、と挨拶をしました。


・・・このタリアータも、とてもいい味だ。・・・ただ、少し塩気が強過ぎる。使っている塩はモンゴル産ですか。ちなみに銘柄は?


獅子雄の質問に古賀がどもりながら答えます。


ジャ・・・ジャム、ツ、ダウス


獅子雄は聞き返し、もう一度言わせます。


ジャムツダウスは他の岩塩に比べて塩分が濃く感じられる。うま味はあるが、その分、量の加減がとても難しい。全てはシェフの味覚しだい


若宮はシェフに両手を見せてくれと言いました。


掌を上にして手を見せる古賀。


若宮が礼を言うと、古賀は今度は不破夫妻のテーブルへと回りました。


不破さま。大変ご無沙汰しております


常連の不破夫妻とそれらしき挨拶を交わし、続いてひとりで座る中原のところへ。


お楽しみいただけてますか


そして、最後に、奥の席の大石のところへと行きます。


いったい何があったのか説明してもらえませんか」と、とげとげしい高津。


ここまで味がやぼったくなるなんて信じられない、と怒る大石に、「試行錯誤をしているためで」と詫びる古賀。


試行錯誤って、そんな年か、 君!


殺されたのは副料理長で、シェフはいるのに、と呟く江藤に、獅子雄が言います。


おそらく、味こそがこの殺人事件の原因だ


獅子雄が情報を整理し始めます。


物入れの中の遺体。


扉の前に散らばったドライフラワーの花びら。


不破凛子の携帯にあった金融業者らしき着歴と凛子のくたびれた靴のかかと。


不破夫妻に「大変ご無沙汰」と挨拶した古賀。


先月とは料理の出来が全然違うと怒る評論家。


副料理長がいないことを隠そうとしたソムリエ。


中原が席を立ちます。


すると奥の個室から高津が出てきて中原に絡み始めました。


『彼』はあなたとは仕事しないと思うわよ


剣呑になりかけた女性ふたりに、凛子がそっと声をかけます。


あの・・・食事は笑顔の方が おいしいわよ


中原は素直に凛子に謝り、店を出ようとしますが、獅子雄に引き留められます。


よかったらわれわれのテーブルで一杯飲み直しませんか?


店の外では、小暮が所轄の警察官を連れて、すでに待機していました。


獅子雄たちと話を弾ませる中原は、投資関係の仕事をしていると自己紹介しました。


待ち合わせをしていたけど、すっぽかされたのだ、と。


不破夫妻のテーブルへデザートを運んできた加藤に、凛子が「いよいよ仕上げね」と呟きます。


そのとき、獅子雄がわざとワインのグラスを床に落としました。


派手な音がしてグラスが割れ、加藤がその始末に駆け寄ろうとしたとき、獅子雄がテーブルクロスを引き抜き、加藤の顔にひっかけて、皆の注目を集めて言いました。


デザートの前に皆さんにお伝えしたいことがあります。この店で殺人事件が発生しました。これから事件の真相を解明します。その場から動かないでください


獅子雄の言葉に、警察を呼べと言い出す大石。


江藤が警察バッジを見せて名乗りを上げます。


警視庁捜査一課の江藤と申します。くしくも事件に遭遇しましたので捜査を進めます
 

『シャーロック』【第9話】4:最後の推理―そして誰が殺したのか

ここにいる皆さん全員が容疑者です。コースの締めくくりにどうぞお付き合いください


獅子雄が全員を見渡して言いました。


殺されたのはこの店の副料理長、新井さんです。


遺体はトイレ奥の掃除用具入れの中にあります。


死後2時間程度、すなわち、この店がオープンしたころです。


獅子雄の言葉に皆、唖然とします。


ではまず、皆さんに質問させてください。今日の料理について、率直にどう思われましたか


大石を連れてきただけ、と言う高津。


うずらのカチャトーラは出せない、前菜は味がぼやけてる、感心できない、これが『エレナ』の味かと思った、と憤慨する大石。


写真を撮っていただけ、というカメラマン。


中原は料理を食べていないのでノーコメント。


不破夫妻は、以前と変わらず美味しかった、メインは最高だった、と言いました。


次に獅子雄は、スタッフたちに順に感想を言わせます。


正直、もう、この店終わりだなって」と言ったのはパティシエの佐伯。


僕は・・・とにかく大変でした。新井さんがいなかったので」とはパスタイオの西岡。


・・・私は、今日のディナーは、エレナらしいいいディナーだったと思います」とソムリエの加藤。


そして古賀は、この店の責任者として、自分では評価はできない、と断りました。


ただ、全力でお作りしました


その言葉を聞いて、獅子雄が一人ずつ、犯人でない者を退店させます。


評論家の大とカメラマン。


パティシエ。


ここに残された皆さんは、今日の料理を否定しなかった方々です


残ったメンバーに獅子雄が解説します。


だが、今日のメニューは普段とは違っていた。この店を一躍有名店に押し上げたスペシャーレ、うずらのカチャトーラ、それが外されていた


新井さんがいなくなって作れなくなったから、と考えるのが妥当でしょう、と獅子雄の言葉に高津が頷きます。


そうよ。うずらのカチャトーラは新井さんが考えて、新井さんが作ってた。でも古賀シェフは自分が考案したと言ってたの


あなたはなぜそれを知っているんですか?


店にとっては極秘情報にも等しいのに、と獅子雄。


新井さんと特別な関係だったからでしょう」と中原が横から言います。


だから今日、大事な取材を組んだ。新井さんに頼まれたのよね? 自分がいなくちゃ この店は駄目だってことを知らしめたい、って


中原の告発を引き継いで、獅子雄が言います。


さすが、彼を引き抜こうとしただけあってよくご存じだ


中原は、新井を引き抜いて新しい事業をするつもりだったが、今日、新井にすっぽかされたと言います。


別の店の引き抜き話に応じていたんです。だから


店にいなかったのだ、と言いました。


でも、殺したりなんかしてません! あんなやつ、殺したくもない!


中原の言葉に高津は新井を庇います。


女性ふたりが言い合いになりそうなところを獅子雄が中断させ、「2人の思いは、表でゆっくり語り合ってください」と追い出しました。


さて。本題に移りましょう。なぜワイングラスを落としたのか


それは一人一人の反応を見るため、と獅子雄は言います。


割れたグラスを片付けるためには、死体を隠した物入れを開ける必要がある。犯人なら穏やかではいられないはずだ


そして若宮が加藤の前に立ち、「あなたは動揺していましたよね」と言います。


そこまでにしてください。・・・私がやりました


そこで古賀が名乗り出ました。


新井が店のオープン直前に、今日限りで辞めると言ったこと、
わざと評論家を呼んでいる今日、自分がいない店の料理を食べさせることを画策したこと、もう、ゴーストはしたくない、と言われたことを古賀が話します。


殺すくらいなら、どうして自分で作らなかったんですか! 俺、シェフは料理への情熱をなくしたと思って・・・だから新井さんに!


西岡は新井に店のレシピ帳を持ちだしてくるよう言われたと告白しました。


レシピ帳を奪って、古賀が何も作れないと思い知らせるんだ、と新井が言ったのだ、と。


西岡は新井に借金があったので、言うことを聞かざるを得なかったのです。


そのレシピ帳を持ち出しているところを加藤に見つかり、加藤は西岡の借金のことも含め、自分が新井に話をつける、と言いました。


レシピ帳と西岡を厨房に戻しかけたとき、新井が現れたのです。


やっとあんたが登場したか


獅子雄が加藤に向かって言いました。


最初にワインを注がれたとき、芝生のようなにおいがすると志々雄が感じたのは、加藤が新井ともみ合って身体が触れたドライフラワーの香りだったのです。


私は、若いときに粋がっていてケンカで人を死なせました。働き口なんてなかった私を、シェフは雇ってくれた・・・


すべて私の一存でしたこと、と加藤が首を垂れました。


そこで不意に凛子が「ごめんなさい!」と叫びました。


なぜ謝るんです?


若宮が言うと、獅子雄が「イヤリングをなくしたとき、全て聞いていた、そうですよね」と言いました。


凛子は娘に電話を掛けたあと、店の外で新井が西岡にレシピ帳を持ち出すよう言っているのを聞き、そのあと洗面所では、新井と加藤が争う声や物音をすべて聞いてしまったのです。


そんな怖い思いをしたのに、どうしてすぐに届けなかったんですか?


若宮が追及します。


最後の晩餐だったから


獅子雄が凛子の気持ちを代弁しました。


さっき、1つだけ皆さんに嘘をつきました。死体は物入れの中にある、と言いましたが、正確には 『あった』、今はもうありません


えっ!と全員が驚きました、不破達彦を除いて。


実は達彦は、この店を設計した工務店を経営している主人で、この店の構造がわかっていたので、凛子から耳打ちされた遺体をこっそりと物入れのさらに奥の部屋に隠したのです。


獅子雄は、凛子の携帯にしつこくかかってきていた金融業者からの電話の履歴、贅沢なオパールのイヤリングとちぐはぐな凛子の古ぼけた靴のことを指摘します。


ご主人の会社は負債を抱えていた。だからもう何年も、この店で外食をする余裕なんてなかった


とうとう達彦はぽつりと告白します。


子供たちに迷惑をかけたくないので、今夜のこの食事が終わったら女房と2人で死ぬつもりでした


せめて最後にもう一度この店で食事を、と今晩夫婦でやってきたのだ、と。


ディナーの間だけでも見つからないようにしたいって身勝手な理由で死者を冒涜するなんて、どうかしておりました


しかし古賀が反論します。


いえ、全て私の責任です。いつの間にか夢や熱意をなくしてしまい、若い才能を利用してしまいました


しかし獅子雄が今度はその言葉を否定します。


なくしたのは夢でも熱意でもない。あんたがなくしたのは


やめてください」と獅子雄の言葉を遮る加藤。


なぜそこまでして隠そうとする。死人が出ているのに


若宮が獅子雄の後ろから、古賀に声をかけます。


さっき、両手を見せてもらったとき、右手と左手の高さが揃わなかったのは、脳梗塞が原因じゃないですか? 見たところ、日常生活に問題はありませんが


その影響で塩分が分かりづらくなるというケースもある、と添えます。


岩塩の銘柄もろれつが回らず言いづらそうにしていた、と獅子雄が付け加えました。


シェフは 料理人としてこの店を守ろうとしてただけなんです。だから言えなかったんです!


後は警察で聞こう


江藤に連れられて行きかけた加藤は、ちょっと待ってくれと言います。


今まで、ありがとうございました


加藤が深々と古賀に頭を下げました。


古賀さん、これでいいんですか。味覚を失ったかわいそうなシェフの物語として終わらせていいんですか


獅子雄は、1つだけ引っ掛かっていたことがある、と言います。


なぜあんた、最初に自分がやったと言ったんだ。加藤をかばうためか


古賀は物陰から新井が加藤と言い争うのを見ていたのでした。


新井が憎かった。だから止めなかった。加藤に罪を犯させたのは、この私です。私の、エゴです


古賀が苦しそうに吐き出しました。


小暮が警察官たちを連れて店に入ってきました。


事情を聞きたい、と不破夫妻も連れて行きます。


ちょっと待って


凛子が古賀の前に立ちました。


今日の料理、私は懐かしくて、とてもおいしかった


古賀は不破夫妻の後姿に頭を下げました。


最後の締めくくりに、あなたの作るデザートを、彼に


獅子雄が古賀にそうオーダーしました。


わかりました、と厨房へ入っていく古賀。


おい。何で俺にデザートなんだよ


一応のお礼だ


ありがとう。


なかなかうまい飯だったぞ。


獅子雄がそう言って席に着きます。


若宮が向かいに座り、「ありがとう、って、いい響きだなと照れくさそうに笑います。


デザートの、ティラミスでございます


古賀の作ったデザートに舌鼓を打ちながら、若宮はふと気になりました。
 

――なぜ彼は、今夜のディナーが最後の晩餐だと言ったのだろう。
いつもの言葉遊びだろうか。
それとも、こんな日々にも終わりが近づいていると予感したのだろうか。
僕も覚悟を決めた方がいいのかも知れない――

 

『シャーロック』【第9話】の感想および考察

最後のモノローグの流れている間に、獅子雄に「食べる?」と聞いている若宮ちゃんが、モノローグの言葉と相反している無邪気さで、切なく思えてしまいます・・・。


さて、今回の語られざる事件は、島かおりさん演じる夫婦連れの夫人のお客、不破凛子と落としたイヤリングがオパールだった件→「ファリントッシュ夫人のオパールの髪飾りに関する事件」からきているようです。


有名な『まだらの紐』に出てくる事件名です。それから、グレちゃんが口にする「ロイロット」という、ミシュランと思しきランク付けシステムの名前も、『まだらの紐』に登場する人物、ロイロット博士からきていました。


ここまで、それとなくチームのように事件をいくつも解決してきた4人。親睦会のように会食をするのも、この先の展開がハッピーエンドじゃない予感がして、ちょっと切ない気もします。


特に、若宮がもうすっかり獅子雄のほうを向いてしまっている関係。第1話の終わり、事件後に若宮の部屋に押しかけて来た獅子雄の荷物を窓からバラまいていた若宮のツンツンした態度が、「連れ出してやろうと思ったのに」なんて、すっかり獅子雄の心を慮るようになっていますよね。


一方、プリンを手作りするくらい甘党と思われる若宮に、「デザートを」なんて気遣いを見せる獅子雄。そしてついぞ言いそうにない言葉、『ありがとう』。もう、視聴者の誰もがハッピーエンドなんて期待できないような気持に追い込まれていると思います。


そしてとうとう「最終章」と銘打ってきた次回予告。前回、かなり色濃くなったと思われた「守谷」の影が、今回は跡形もなし。


さすがに次回、そして次回は必ず最終回へと続く話として守谷はもちろん出てきてくれなくては困るのですが・・・。


巷ではいろいろ、守谷は誰か、の予測が飛び交っているようです。予想されていた何人かの役者さんは別の役で出てきてしまい、守谷は最後まで出てこないのではないかということすら考えられます。


警察内部にいるのでは、という予測も目にしましたが、レストレード警部に当てはまる江藤には守谷にはなって欲しくないし、グレちゃんっていうのも、うーん・・・正直、「じゃーん、実は守谷でした」って言うほどには影は濃くなかった役だと思うのです。


獅子雄によると経済事件に深く関わる黒幕のように言われている守谷。第10話は都知事が関わってくるということで、政治と経済の絡み、という展開なのでしょうか。
 
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『シャーロック』【第9話】の視聴率は?

『シャーロック』【第9話】の視聴率は9.9%でした!

  • 第1話:12.8%
  • 第2話:9.3%
  • 第3話:9.9%
  • 第4話:10.6%
  • 第5話:9.6%
  • 第6話:8.3%
  • 第7話:9.9%
  • 第8話:7.1%
  • 第9話:9.9%


 
前話はこちら!

 
第9話はしばらくお待ち下さい。
 


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